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「気を付け、ありがとうございました」
授業の終わりを告げるチャイム。同時に号令をかける日直。先程の授業で午後の授業は終了、帰り学活を終えれば部活動の時間だ。
10分休憩の合間に、Aの周りには大量の女子が群がり、ご機嫌とりを行っていた。
「Aさんこの後遊びません?」
「馬鹿ねシホ。Aさんはこれからバスケ部の見学に行くのよ?」
「そうなんですか!?」
「ふふ、まぁね。部活終わったら涼太とマジバに寄ってくの」
「羨ましいです!流石Aさんですね!」
「私達とは格が違います〜!」
『当たり前でしょ、私はモデルなんだから』と本心を隠し、頬杖をつきながら取り巻きの話を適当に受け流していくA。
それを遠巻きに見ている男子達は、どうやら黄瀬な何かを問い詰めている様で。声の大きい男子の話を聞けば『月光さんか海野さん、どっちが本命なんだよ!?』との事。
それは正しく彼氏を叱る彼女だろう。『私と仕事、どっちが大切なの!?』と言う古いメロドラマの様な。
戸惑った様子の黄瀬も、やはり満更でも無く笑顔で受け答えをしていた。それにイラついた男子の声が更に大きくなる。
「ちょっと男子〜!煩いんだけど〜」
一人の女子が言い出せば釣られる様に共鳴する女子の声。低レベルなやり取りを前にAは呆れるだけだった。
「……、」
そして一人の少女が、読書を装ってAを見詰めていた事を、誰も知らない。
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ハッピネス - 真紀は私の母の名前。 (2015年9月28日 23時) (レス) id: 27fde00bb1 (このIDを非表示/違反報告)
海砂(プロフ) - 梓 .さん» ありがとうございます!!声援にお応え出来て嬉しい限りです!! (2015年9月20日 17時) (レス) id: b9184114f0 (このIDを非表示/違反報告)
海砂(プロフ) - 鷹蘭さん» ありがとうございます!!楽しみにしてくださって本当に嬉しいです!! (2015年9月20日 17時) (レス) id: b9184114f0 (このIDを非表示/違反報告)
海砂(プロフ) - 漆黒堕天使@受験生なうなのに勉強してないクソ←さん» ありがとうございます!! (2015年9月20日 17時) (レス) id: b9184114f0 (このIDを非表示/違反報告)
梓 .(プロフ) - 完結おめでとうございます!初めて読んだ時から引きまれてしまって……。お疲れ様でした、他の作品も楽しみです* (2015年9月20日 7時) (レス) id: 390fae9fa9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小泉 海砂 | 作者ホームページ:http://uranai
作成日時:2015年8月30日 20時