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投げたキューブを【
特級はまだ動けない為何本かは当たって周辺が勢いよく消滅するも、すぐさま反転術式で何もなかったかのように元に戻った。
思わず顔が引き攣る。
『マジか…』
狗「こんぶ…」
俺の術式がどんなものか理解したのか、動けるようになった特級は周囲に張り巡らされた線に当たらないように自身の術式を発動させた。
地面から沢山の枝が生えてきて、それは集まり太い木の幹になってゆく。
そして充分な本数まで増えると、ピアノ線を力技で断ち切った。
『おいマジかよ…!
駄目だ、引くぞ棘! 他のヤツと合流する!!』
狗「しゃけ!!」
そのまま俺達に向かって伸びてくる木を躱しながら、反対方向へと走った。
*
建物が見えて咄嗟に屋根の上に飛び乗る。
しかし背後から迫る木の大群は逃がさないとばかりにまだ追ってきていた。
自分達の事ばかりで周囲に気を配れていなかったが、近くに人の気配が二つ。
伏「っAさん!狗巻先輩!?」
『!!』
片方は恵か!!
こちらを唖然と見上げる恵と京都校の… 確か加茂さん。
咄嗟に棘が呪言を使って二人を逃してくれた。
俺達も二人の側に降り立ち、特級を撒く為に入り組んだ道を走り続ける。
辺り一帯を覆っていく帳を見上げていたら、特級が目の前の扉を突き破って俺達四人と対峙した。
加「何故高専に呪霊がいる? 帳も誰のものだ?」
伏「多分その呪霊と組んでる呪詛師のです。…ですよね、Aさん」
恵も思い当たる節があったのか俺の考えを聞いてきた。
加「何か知っているのか?」
咳をする棘にいつもの薬を飲むよう促し、二人に俺の考えを話す。
『前に悟…、五条先生から聞いた特級呪霊のうちの一体…だと思います。襲われたのを返り討ちにしたらソイツを助けに現れたとか言ってました』
伏「風姿も報告と近いですね」
そうだ! 悟といえば──、
狗「ツナマヨ」
『うん。恵、悟と連絡とって。さっきスマホ壊された』
伏「分かりました」
恵がポケットからスマホを取り出す。
しかしこの一連の流れを見聞きしていた加茂さんからツッコミが入った。
加「ちょっ…と待て。君達は彼が何を言っているのか分かるのか?」
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鈴奈(プロフ) - なめこの噛様 (再垢)さん» ifルート書けるほど文才ないので原作通りです… すみません(血涙) (2021年2月21日 16時) (レス) id: 40c2c25718 (このIDを非表示/違反報告)
なめこの噛様 (再垢)(プロフ) - ??じゅんぺどうなったんすか? (2021年2月21日 14時) (レス) id: 7e0bd410dd (このIDを非表示/違反報告)
鈴奈(プロフ) - 巫都さん» すみません!このブックいっぱいになるまで修正版アップできたら次に移ります!暫しお待ちを…!! (2021年2月18日 22時) (レス) id: 40c2c25718 (このIDを非表示/違反報告)
巫都 - 続きがパスワードかかってて見れないんですけど…外してもらうことってできますかね…? (2021年2月18日 19時) (レス) id: b5eb63bfb4 (このIDを非表示/違反報告)
鈴奈(プロフ) - 雪マカロンさん» コメントありがとうございます!やる気になります〜^o^ (2021年2月15日 0時) (レス) id: 40c2c25718 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鈴奈 | 作成日時:2021年1月21日 14時