東卍の門外顧問はヒモ男です【東卍リベ】

報告 ページ8

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いつものファミレスに着いて、いつものボックス席に案内され、注文を済ませる。



マイキーの機嫌を直す為に『俺の奢り』だと言えば、遠慮なくドリンクバーにデザートまで付けやがった。

お前はドラケン見習え、マジで。




注文が届くまでの間、丁度二人に報告する事があったのを思い出して口を開いた。



『二人とも、最近 ○丁目の辺りが夕方騒がしいの知ってるか？』


ド「…あぁ、そういやなんか聞いた気がすんな」



思い当たる節があったのか考える素振りを見せるドラケンに、マイペースにストロー咥えてジュース飲んでるマイキー。


大事なこと話すんだから聞けっつーの。と思い、隣に座るマイキーの手に手を重ねて、静かにコップを取り上げる。

咥えていたストローを口から離さないので、唇に触れて親指で割開かせてストローも取り上げた。



『昨日はるちから聞いたんだけどさ、参番隊の何人かが主催になって【喧嘩賭博】ってのやってるらしいよ？』


マ「喧嘩賭博ゥ？」


ド「聞くだけで胸糞悪ィな」



実際はるちからは、"主催は東卍メンバーなものの、参加者はそこらの不良擬きだから内輪揉めに入らない。その為、指示を仰ぎたい"と相談された。


はるちの所属する伍番隊が許されているのは"裏切り者"の粛清。

つまり俺と同じで内輪揉めの一方的な権利は持つが、今回のことに関しては上手く抜け穴を突かれているため、彼らの粛清対象には成り得ないのだ。



『どーする？ 総長』



マイキーの目を見て質問すると、タイミング悪く注文していたものが届き始めた為に一旦話を切り上げる。

各々の前に行き渡ったところで、いただきますをして箸を付ける。


ある程度食べ進めたところで、セットのエビフライの尻尾を口から生やしたマイキーが告げた。



マ「とりあえず観に行くか」


ド「喧嘩賭博？」


マ「そ。アヤノ、どこでやってるか知ってんの？」



咀嚼途中だったため、水で流し込んで返事をする。



『今週やってたのは○○公園で見かけたらしいけど…。毎日やってるわけじゃないみたいだからな…』


ド「まぁとりまその公園覗きに行くか」


『時間は大体放課後〜20時頃らしい』


ド「分かった」



時間、と言った事で気付いて時計を見ると、後30分で午後イチの授業が始まる時間だった。


まだ食べてる二人を尻目に慌てて残りを口に入れて再び水で流し込む。


財布から五千円札を抜き取ると、伝票の隣に置いて立ち上がった。


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