優しさ ページ46
＊
『…今回の事は 細かく追求すれば俺達のせいじゃないのかもしれない。
でも
それに…
その可能性が捨てきれない以上、俺達にも頭を下げる理由がある。
諭すように笑って見せる。
全ての不良が東卍みたいに"清く、正しく、正義"みたいな訳じゃない。
むしろ自分の中のむしゃくしゃを周りにぶつけている理不尽な不良の方が多いだろう。
だけど、一緒にされて腹が立ったからといって
それこそソイツらと一緒になってしまうからだ。
勿論俺だって一括りにされてムカつかないわけはない。
それでも他のヤツらを正しく導く為には、俺がキレるわけにはいかないんだ。
マ「……二人は優しいな。
ゴメン。オレ、二人がいてくれてよかった」
謝る万次郎を見て、ドラケンと視線を合わせる。
同じタイミングで眉を下げて 仕方ないな って笑った。
『お前が俺達の為に怒ってくれようとしたのは分かってる。ありがとな』
頭を下げたままの万次郎を優しく撫でる。
『だから優しいのは
頭を上げさせて、目を合わせて微笑む。
万次郎は一瞬 目を見開いて、照れくさそうに穏やかに笑った。
マ「あーなんか腹減っちゃったなーー」
ド「は！？ さっき食ったばっかだぞ」
マ「寝たら腹減るんだよ」
『この後 双悪とラーメン行くけど一緒に来る？』
マ「マジ？ 奢り？」キラキラ
『…ハァ。わぁーったよ。
ほら、行くぞー』
目をキラキラさせて期待している万次郎はとても幼く見えて、断り辛い。
こんなだから財布扱いされんだけどな？
病院を出てからスマホを取り出して、スマイリーに電話をかける。
『…ワリ、マイキーも一緒に行くわ』
ス《いや… まぁ、いいけどナ？》
お許しが出たので電話を切ってマイキーを連れてバイクを停めた駐輪場へ向かう。
ちなみにドラケンは「腹減ってねぇからマイキー頼むわ」って帰ってった。
後ろにマイキーが乗ったのを確認してエンジンをかける。
お腹に回された腕が 隙間を埋めるようにぎゅっと絞まった。
＊
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Moon(プロフ) - こんにちは(*ˊᵕˋ*)コメント失礼します🙇♀️めっちゃこの物語良き過ぎます(๑•̀ㅂ•́)و✧更新されるのを楽しみにしています(*^^*)🎵𓈒𓏸 (2023年2月18日 22時) (
レス) @page50 id: b2ea47ad96 (このIDを非表示/違反報告)
くろーーーー。 - (*´д`*)ﾊｧﾊｧ好きすぎる･･･！！！これからの物語めっちゃ期待してます！！！！！ (2021年11月30日 21時) (レス) @page4 id: 306f53c7de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴奈 | 作成日時：2021年11月30日 15時
