俺、ただの人間なので。

・ ページ46

「メアリーは、お、オオオ俺の」



(錯乱しているな)




精神を患っているのか、と思わせるほどの
勢いに肩の骨が軋む



『やめろ、俺はメアリーじゃない！
良く見てみろ！！！』


「ウウウウうううう」



俺の言葉も聞かずに唸り続けるもんだから



ﾏﾒｶﾞｼ「あ、」



バシンっと男の頬を平手打ちした



「・・・・」


ぶたれたことにショックを受けたのか
口を閉じジッと俺を見る



『良く見てみろ

俺は お前の メアリーか？ 』





ゆっくり、落ち着いた声でそう問うと
男は小さい声で



「ちがう」


と言う






『・・・はじめまして』


「は、はじめまして」



『俺は花札A 君は？』


「ジ、ジン・・・ジン・クランベリー」



復唱するように言う男、ジンの頭を
優しく撫でる


『そうか、ジンか
よろしく』



「・・・・？
よ、よろしく」



頭を撫でられたことが無いのか
不思議そうに撫でる俺の手を取り首を傾ける





ﾏﾒｶﾞｼ「・・・俺は豆塚ユキト」


ｼﾞﾝ「ユ、ユキト」



ジンはゆっくりﾏﾒｶﾞｼの方を向くと
また、不思議そうに首を傾けた




『ジン、お前はスタンド能力者だな』


ｼﾞﾝ「う、うん、そそ、そうだよ
1日、いいいい一回しかで、でできないけど」



ﾏﾒｶﾞｼ「1日一回？」


とマメガシと目を合わせ
ジンに詰め寄る



ｼﾞﾝ「1日、いいい一回だけ、見た人間に
ななななれ、なれるんだ、」



なるほど

いや、まてよ



『あの美術館で俺の父さんの友人に化けてたよな
あの時俺の父さんの話をお前はしていた

あれは、どういうことだ？
どうやって俺の父さんの事を知った？
あれはお前の作り話か？』


と問う


ｼﾞﾝ「ち、違う
オレがなろうと、オオオ思う人間にふ、触れ、
触れればある程度の、じょ、情、情報をが手に、入る」



『・・・・すごいな』


誰かになれる 変装できる

そう言ったスタンド使いがいる事は知っている
確か最近SPW財団に入ったオインゴがそうだったはずだ



ﾏﾒｶﾞｼ「触れただけで？？？
嘘言ってるんじゃあないだろうな」


とジンの頬を掴み左右に引っ張る



ｼﾞﾝ「う、嘘じゃ、嘘じゃあないよぅ」


なんて泣きそうな顔をしているジン


本当、あの時の殺気はなんだったんだ




まぁ、良い
重要なのはそこじゃない




『なぁ、ジン
まだまだ聞きたいことはあるが・・・・



お前の”ボス”は一体だれだ？』



一瞬、ジンの瞳が揺らいだ

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す