俺、ただの人間なので。

・ ページ42

『＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ｯア』





花柄の様なシーリングファンが
クルクルと回っている



あと、真っ白な天井だ




「スゥー・・・・ハァァ・・」




『・・・・・・・え、』



ベッドの横を見れば
あの男が寝息をたてて寝ている






ﾏﾒｶﾞｼ「グゥ・・・・」


奥のソファでは
大事そうに聖杯を持ったマメガシが寝ている


なんだ、コイツら





(今、、、、夜中の2時か
俺倒れたんだっけ)





余り覚えていない

倒れた時の記憶が曖昧だが
覚えているのは聖杯の事だけだ




そう、聖杯


あの2つの聖杯の写真

俺はあの写真をどこで手に入れたんだっけな




『色々、重なりすぎたな』



重なりすぎた、と言うよりも
考えすぎた、の方が正しいかもな




机に無造作に置かれた資料が入った
ファイルを持ちベッドの上に座る




シワシワの紙に綺麗な文字が羅列している
懐かしい 父さんの文字だ



『・・・・ジャンヌダルク、か』



15世紀前半

イギリスのランカスター王家が仕掛けてきた戦争中に
フランス側に神のお告げを聞いたという女が現れる


それがジャンヌダルクだ


しかし、パリ包囲戦でジャンヌダルクは
軍事的失敗

結局祖国で処刑される





『イギリスの、ランカスター・・・』


確かグラスゴーから下に下れば
ランカスター城に行けるはずだ


もう1つの聖杯は
もしかしたらそこにあるのか？


いや、行く必要は





『・・・え』



最後のページを触ると
さっきまでとは違う、厚い感触がする



(2枚重なってるんだ)



父さんのことだ
どうせ書きながら何か食べていたんだろう




『む、、ずかしいな』




破れないように
ソッっと、優しく捲っていく



ペリペリと嫌な音を立てながら
やっとのことでページが離れる



『・・・・うわ、まじか』






そのページに書かれていたのは＿＿＿＿＿

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