兄の代わりに呪詛師になった話。 (ページ27)

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五条悟side

「悟、明日、竹下通りのジェラート食べに行かない？」

「え、あー、うん…い、いいけど」

「じゃあ、約束ね」

ニコッと笑うA

そんなAの隣にはいつも傑が引っ付いている筈なのに、今回は硝子にくっついてる

そんで、スゲー傑から目線を感じる。

いや、俺にそんな目線を送られても…さぁ？いや、お前らが喧嘩したのが原因なんだからな？な？

「つーか、学校で特級出るなんて珍しくね？低級とか精々、二級ぐらいの呪霊ならわかるけどさぁ」

俺は、傑の目線を感じながらも、今回の任務について、目の前に立っている今でも使われている小学校をじっと見る

六眼で見る限り、そんな気配はないけども、児童が4～5人居なくなってるらしい。

「家入さんは帳の外で待機。五条さん、夏油さん達は帳の中で児童が居た場合に保護を優先してください。」

後は任せます。と言う補佐官にリョーカイと適当に返事を返した

「では、帳を降ろします。……闇より出でて闇より黒くその穢れを禊ぎ祓え」

そう補佐官が唱えると、辺りは帳のせいで夜なんじゃないかと言うぐらいの薄暗さになって、補佐官と硝子の姿は見えなくなった

さて、さっさと祓おっと

「A、傑、三つに別れね？俺、一階探索するから、傑は二階、Aは三階」

「いいよ、じゃあ僕は先に行くね」

「あ、おい！何かあったら電話しろよ！」

「悟、私も行くね。」

「あ"！傑も！！」

ずかずかと自己中心的に二人は校舎に入っていって、俺は一人ポツンと靴箱の入り口前に置き去りにされた

あいつら、喧嘩するとろくなことねぇのな。ホントに

「たっく、俺より勝手じゃん」

いつも、俺の事を自分勝手は良くないよ～と叱るくせして、喧嘩した時にこんな自分勝手な行動するとかブーメラン過ぎ。

まっ、とりあえずさっさと祓って高専に帰ろ。

桃鉄10年、まだ終わってねぇし

「うわっ、低級多っ…どんだけいんだ」

気持ち悪い程の量の低級がわんさか沸いていて、流石に引いた。

だけど、中にはいって色々と確認をしなきゃいけないから渋々校内を歩く

最初は職員用、次に六年生の教室10組全てを見て回った

「(なんも異常無いし…ホントにいるのか？)」

少しばかり、疑心暗鬼になってきた俺

そしたら突然、ドゴンッと俺の背後に傑が落ちてきた。

……は？