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その3 ページ4

白い羽を散らしながらも落ちてくる人に、私は腰を抜かしそうになる。


カラス?「ゲファッ!あだだだ…

貴様ァ、何をするか!!人が親切に忠告してやったというのに!」


透き通るような白に近い銀髪に、真っ赤な瞳。


片眼は傷で閉じていたり着物の下は変な札の様な包帯で包まれているが、その姿は正しく人間。


……いや、人間なのか??


どうみても明らかにコイツは……



カラス?「便意ゼロで脱糞するのがどれだけ大変だと……あっ」


ソイツが言い終わる前に、私は全力で階段を降りて逃げ出す。


…マジよ、マジモンだわ!!なんで、なんであんな化け物が!



とりあえず、逃げなきゃ!!



そう考えて私は走っていると、次第に何かが追ってくるのを感じる。


変な紙のような音に振り向くと、それは先程の化け物の包帯だったようで…


「むおっ、何これ!?


た、助けてポリスメェェェン!!」


首元や腕を包まれてしまった私がそう叫ぶと、化け物は私の元へ何やら紙とペンを懐から出しながら向かう。


化け物「貴様反省してないだろ…誓約書に呪詛はもうしないと書け」


「は!?」

そう言って白紙の紙を突きだす男。


「さ、さっきから何言ってんの…


…え、何、説教妖怪??」


そう呟く私に、化け物は鼻で笑う。


化け物「説教妖怪とはよく言ったものだ…しかし俺は化生の者でも人でもない。


魔人・山本五郎左衛門という者。


(あやかし)にも人にも属さぬが故、双方の調和に尽力している。」



人が闇に飲まれぬよう、妖が光を侵さぬよう。



山本「貴様の所業は明らかに闇の領域、今すぐやめろ!」

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作者名:勇者の人 | 作成日時:2021年2月27日 10時

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