【訳が】トリップして来たのは、魔王様でした。【わからないよ】

その魔王、結露。「なにやってんの？」 ページ22

円堂「腹減った〜‥みんな、雷雷軒に寄ってこうぜ。」

壁山「そうっスねぇ〜。」

円堂「十六夜、今日空いてる？」

「おう、いけるよ。」

いつもの練習後の夕暮れ時はお腹の空き時
行きつけの雷雷軒というラーメン屋にたまに寄るのが円堂たちの習慣でもある

土門「…悪りぃ、俺先帰るわ。」

円堂「そんじゃ、また明日な！」

トーナメント戦で苦難を潜り抜けて勝ち進んできた雷門は、気付けばあの帝国学園との試合もあともう少し。
着々と絆を深め前進する彼等を見て、

焦る者が一人いるとかいないとか。




土門「はい‥…えっ、個人能力のデータですか？…あっ、はい‥イナビカリ修練場での…
…はい、必ず。」

一時的にメンバーから離れた土門は、直ぐそこにある物陰にコソコソと身を潜めて、電話で誰かと連絡を取り始めた。
いつもとは違う険悪な表情でやり取りする彼。電話の向こうの相手は一体誰なのか、むしろ、何をしているのか。土門以外は知らない

もし知られたら…



「なにやってんの？」


土門「‥エっ？ Aちゃん！？！
どうしたの！？雷雷軒に行ったんじゃ ー」

「フッ…
TS●TAYAに借りてたDVDの返却日が今日でな。契約時間ギリギリだったよ。」

土門「あ、あぁ…そう。」

「土門！」

土門「うえっ！？」

「明日も頑張ろうな。」

土門「はぁ…。」

「じゃっ、また明日。」


土門「……。」





それは彼が雷門に転学する前日。

影山「私から君にこれをプレゼントしよう。」

土門「…ビデオカメラ！？総帥これは…！？」

影山「十六夜兄妹について君も知っているだろう？
彼らはこの私でも知りえない多くの謎に包まれている。我々の脅威になる前に少しでも彼の情報を集めなければいけない。

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