【訳が】トリップして来たのは、魔王様でした。【わからないよ】

その魔王、発覚。「ズルもまた策、か…。」 ページ19

砂埃が止むと見えたものは、焦ってゴールを三人掛かりで動かそうする秋葉明戸の選手と、それを阻止しようとする目金だった
シュートが入らなかったのは、砂埃で姿を眩ました間にゴールをズラすという作戦だったらしく、技名も策略もアニメから引用した代物であると言う

目金「これが、君達の勝ち方ですか…！」

漫画「僕達は絶対に優勝しなければならないんでね！」

目金「だからといってこんな卑怯な事を！」

野部流「勝てばいいのだよ勝てば！！」

反論に対しても一向に開き直る選手達、此処まできてしまったからにはもう後がないのである

「ズルもまた策、か…。」

鬼灯「綺麗は汚い、汚いは綺麗。」

「(っていか、ぶっちゃけコレを尾刈斗の奴等に伝えるのはなぁ…。)」


カードも何も出されない上にツッコミ不在のまま続くゲーム程この世界に恐ろしいものなどない。
二人は後に悟ったという。


試合は雷門側からスローインで続行された

目金「僕にボールをください！！」

半田「目金？」

円堂「半田！！目金にボールを渡せ！！」


初め、半田は目金にボールを回すのに少し抵抗はあったが、いつもの彼とは違い、怒気が篭った瞳を見てボールを託す事に決断した
ボールを受け取ると、彼はゴールへまっしぐらに進んでいく

無敵「此処は通さん！！」

目金「正々堂々悪に挑む、それがヒーローでしょ！！
スイカとボールをすり替えて相手を欺くなど、ヒーローの技ではありません！！！」

無敵「うぅ…。」



『漫画 萌先生…野部流 来人先生…僕は悲しい！！
貴方達の描く“シルキーナナ”の勇気と愛に、僕は幾度となく元気をもらいました。
なのに、その作者である あなた方が、こんな卑怯な事をする人達だったとは‥！！

シルキーナナに謝りなさい！！！』


『説教中や合体中に攻撃を仕掛けるなど、ロボットマニアとして失格です！！！』

『君達などオタクではありません！！！』

『オタクとは、一つの世界で紳士に、真っ直ぐに極めた者！
ゲームのルールまで破って勝とうとする貴方達にオタクを名乗る資格などありません！！！』


目金の舌端火を吹く程の勢い、痛いところを突かれた秋葉明戸の選手達は指揮力が低下した

「凄いな目金君、ある意味で。」


だがしかし、それでも諦めが悪くゴールをズラそうとする者がいる。そこで目金はゴール目前まで来たところ染岡にパスをし、いつものように必殺技シュートをするよう頼んだ

その魔王、不敗。 目金「‥これぞ目金クラッ‥シュ…。」→←その魔王、奇行。「」 鬼灯「」 夏未「」

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す