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# 061 ページ26

あまりにも青峰が見つめてくるので

耐え切れなくなって顔をそむける。



けれど青峰に顔をつかまれてまた向き合う形になった。





青「逃げんな」





恥ずかしいのと色んな気持ちが

ぐちゃぐちゃになって泣きそうになった。



今、きっとひどい顔してる。



穴があったら入りたいってこういう気分なのか。

と痛いほど実感する。



青峰はじーっと見ていたかと思うと

少し表情を歪めてため息をついた。





青「あー、くそ。そういう顔すんなっつーの」





そう言ってつかんでいた手を離す。





青「お前が思ってるより惚れてんだよ。

  すげー好き。早く俺のもんになれ」


あ「っ!!」





少し落ち着きかけていたのに

またぶわっと熱をもつのが分かった。


熱くて湯気が出そうなくらい。



そんな私を青峰も少し熱をもった瞳で見つめる。





青「返事」





返事を急かす青峰に

何か言おうとしたが言葉が出てこない。



もどかしくなって、私は青峰に抱き着いた。





あ「わ、私も」





消え入りそうな小さい声だった。


青峰は私に抱き着かれたまま固まっていた。





青「今、なんつった?」


あ「やだ。も、もう言わない」





私を引きはがして顔を見てくると思って

強く抱き着いて構えていたが、何もしてこない。


不思議に思ってゆっくり離れてみると


青峰は何が起こったのか理解できていないようだった。





青「もっかい」





そんな顔で言ってくるから、私もやけになった。





あ「わ、私も好きだって!!言ってるの!」





言ってしまった。


途端に焦って青峰から離れようとしたら

今度は青峰が強く抱きしめてきた。





青「信じらんねー。くそ嬉しいわ」





私と同じぐらいうるさい青峰の心臓の音。


痛いぐらい抱きしめられるのが心地よくて

ふわふわして、これは夢なんじゃないかと思った。





今なら死んでもいいかもしれない。





なんて思ったのも束の間。


青峰がキスをしてきた。





別にキスするのはかまわな……くもないけど

(一応公共の場)


長い上に、舌までいれてきやがったので。





あ「〜〜ッ、この、バカ!!!」





青峰の頭を殴ったのだった。



殴られてへらへらしているこいつは正真正銘のバカだ。





そんなバカを好きになった私も


相当なバカになってしまったのだろうけど。

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もに子(プロフ) - 文那さん» やっと!!付き合いました!!(遅え)番外編がんばって早く作ります!!!! (2019年5月2日 20時) (レス) id: 22c468e8d8 (このIDを非表示/違反報告)
もに子(プロフ) - 林檎さん» 最後まで読んでいただきありがとうございます(; ;)わかりました、検討してみます! (2019年5月2日 20時) (レス) id: 22c468e8d8 (このIDを非表示/違反報告)
もに子(プロフ) - ゆめさん» ありがとうございますううう(´;ω;`)!!!!一日でも早く番外編をお届けできるよう頑張ります!!!! (2019年5月2日 20時) (レス) id: 22c468e8d8 (このIDを非表示/違反報告)
文那(プロフ) - ようやく2人が付き合いましたね!完結おめでとうございます!!!番外編も楽しみにしているので頑張ってください!早く読みたいです! (2019年4月30日 16時) (レス) id: 0d9ddc6237 (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - 完結おめでとうございます!最後までとっっっっっても面白かったです!!そして番外編のお知らせとっても嬉しいです!!!リクエストとかしてもよろしいでしょうか?いつもいつも図々しくて申し訳ございません!!出来れば少しブラホック外しがみたいです (2019年4月30日 12時) (レス) id: d121c8c954 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もに子 | 作成日時:2019年4月6日 19時

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