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真冬でも会場には熱気がこもっていた。
シュートが入る度、客席からは歓声があがる。
あ「……で、なんで2人がいるのかな」
青「さつきに無理やり連れてこられたんだよ」
桃「一緒に見るぐらいいいじゃないですか〜!!」
いつまでも負けたことにくよくよしてられないので
ウインターカップを観戦しにきたのだが、
こんなところで2人に会うとは思っていなかった。
2人を見つけた瞬間怪訝そうな顔をしたら
そんな嫌そうにしないでくださいよ〜〜
と桃井ちゃんが腕に絡みついてきた。
桃「1人で見るより、多い方がよくないですか?」
ねっ、と青峰に同意を求める桃井ちゃん。
青「どうでもいいけど、もう始まんぞ」
青峰はコートの方を横目で見ながらそう言った。
桃井ちゃんがずっとくっついているので
仕方なく一緒に試合を見ることになった。
・
今更ながら、誠凛は本当に凄いチームだと感じた。
新設校で1,2年生のみのチームだというのに
ウインターカップを着実に勝ち上がっていっている。
練習メニュー考えないとなぁ。
ディフェンス練習多くしようか、いや、
リバウンド強化した方が……。
なんて考える私の隣で、
桃井ちゃんは何やら興奮状態だった。
桃「さすがテツくん!今日もかっこよかった〜」
青「お前どんだけテツのこと好きなんだよ」
桃「だってかっこいいんだもん!!」
こうなると桃井ちゃんは止まらなくなる。
テツくんの素敵なところを延々と語り始めるのだ。
面倒そうに顔をしかめる青峰には悪いが
もうちょっとだけ桃井ちゃんの惚気を聞いてもらおう。
あ「ごめん、ちょっとトイレいってくるね」
青「おい、俺にさつき押しつけんなよ」
桃「押しつけるってなによ〜!!」
私は桃井ちゃんの惚気話から逃げるように
お手洗いへと向かった。
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もに子(プロフ) - 文那さん» やっと!!付き合いました!!(遅え)番外編がんばって早く作ります!!!! (2019年5月2日 20時) (レス) id: 22c468e8d8 (このIDを非表示/違反報告)
もに子(プロフ) - 林檎さん» 最後まで読んでいただきありがとうございます(; ;)わかりました、検討してみます! (2019年5月2日 20時) (レス) id: 22c468e8d8 (このIDを非表示/違反報告)
もに子(プロフ) - ゆめさん» ありがとうございますううう(´;ω;`)!!!!一日でも早く番外編をお届けできるよう頑張ります!!!! (2019年5月2日 20時) (レス) id: 22c468e8d8 (このIDを非表示/違反報告)
文那(プロフ) - ようやく2人が付き合いましたね!完結おめでとうございます!!!番外編も楽しみにしているので頑張ってください!早く読みたいです! (2019年4月30日 16時) (レス) id: 0d9ddc6237 (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - 完結おめでとうございます!最後までとっっっっっても面白かったです!!そして番外編のお知らせとっても嬉しいです!!!リクエストとかしてもよろしいでしょうか?いつもいつも図々しくて申し訳ございません!!出来れば少しブラホック外しがみたいです (2019年4月30日 12時) (レス) id: d121c8c954 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もに子 | 作成日時:2019年4月6日 19時