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# 038 ページ2

その日の帰りも青峰がついてくるので

一緒に帰っていた。





あ「ほかの人と帰ったりすればいいのに」


青「俺はAと帰りてーんだよ」


あ「へー」





昼休みのことがあったせいで、なんだか居心地が悪い。


そんな様子を感じたのか、

青峰が急に頭をぐりぐりしてきた。





青「今日のAなんか冷たくね?」


あ「べつに、いつも通りでしょ」


青「腹でも痛ぇのかと思った」





心配して損したわ。


と言ってすたすた歩いて行ってしまう青峰。



心配してくれたんだ……

なんて。

ちょっと嬉しくなっちゃう辺り、やっぱりおかしい。





立ち止まる私の方を振り返って、

青峰は不思議そうな顔をしている。





青「熱でもあるんじゃねえの?」


あ「考え事してただけ」





私が追いつくのを待って、青峰も一緒に歩き出す。



しばらく沈黙が続いて気まずくなってきたので

思い切って告白のことを聞いてみることにした。





あ「青峰告白されたの?」


青「何で知ってんだよ」





一瞬驚いた顔をして、面倒くさそうな表情になる。





あ「友達から聞いただけ」


青「ふぅん、まあ断ったけど」





へえ……

と興味なさそうな返事をしつつも、


内心ちょっとホッとしていたり。





青「安心しただろ」


あ「な、わけないでしょ」


青「よかったって顔に書いてあるぜ」





意地悪そうに笑いながら顔を覗き込んでくる青峰。

キッと睨んでも効果はない。



見ないでよと怒ればいきなりキスしてくる始末。





青「俺はAしか好きじゃねえよ」





キスされた上に追い打ちをかけるようにそんなこと言われたら


顔が赤くならないわけがない。





青「もっかいしてやろうか?」


あ「殴るよ」


青「やれるもんならやってみろよ」


あ「!!!」





道端だっていうのにもう一回キスしてきて


私は青峰を思いっきり殴ってやったのだった。

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もに子(プロフ) - 文那さん» やっと!!付き合いました!!(遅え)番外編がんばって早く作ります!!!! (2019年5月2日 20時) (レス) id: 22c468e8d8 (このIDを非表示/違反報告)
もに子(プロフ) - 林檎さん» 最後まで読んでいただきありがとうございます(; ;)わかりました、検討してみます! (2019年5月2日 20時) (レス) id: 22c468e8d8 (このIDを非表示/違反報告)
もに子(プロフ) - ゆめさん» ありがとうございますううう(´;ω;`)!!!!一日でも早く番外編をお届けできるよう頑張ります!!!! (2019年5月2日 20時) (レス) id: 22c468e8d8 (このIDを非表示/違反報告)
文那(プロフ) - ようやく2人が付き合いましたね!完結おめでとうございます!!!番外編も楽しみにしているので頑張ってください!早く読みたいです! (2019年4月30日 16時) (レス) id: 0d9ddc6237 (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - 完結おめでとうございます!最後までとっっっっっても面白かったです!!そして番外編のお知らせとっても嬉しいです!!!リクエストとかしてもよろしいでしょうか?いつもいつも図々しくて申し訳ございません!!出来れば少しブラホック外しがみたいです (2019年4月30日 12時) (レス) id: d121c8c954 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もに子 | 作成日時:2019年4月6日 19時

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