私が飼った猫が、突然喋り出した件について。

お喋り 8 ページ9

「『王様だーれだっ！』」

「………………………………………………」
え、誰？
誰も名乗りをあげないので、室内がざわつき始めた、その時。

「ボク」
唐突に名乗り上げたのは、Qちゃんこと、夢野久作。
「あ、じゃあ命令をどうぞ！」

「3番、今度ボクと遊んで」
あらぁ、3番の方可哀想だねぇ。
さん…………ばん……………。
さ………………………………。

…………………私だ。

「あ、遊びますけど………人形遊びだけだからね！」
うん！と元気よく頷くQちゃん。
天使か。

王様ゲーム、第四回の命令終了。

「『王様だーれだっ！』」

「私じゃえ」
コウヨウかぁ、命令をどうぞっ！

「そうさなぁ………4番が1番にキス………なんてのはどうじゃ？」
朗らかに笑うコウヨウ。意外と乙女だねー。

「4番誰？」
「僕(やつがれ)だ」
わー、芥川さん！
「1番は？」
「わ……………わわわ、私ですぅ」

え！樋口さん⁉めっちゃ嬉しそうじゃん！
顔を真っ赤にした樋口さんに、芥川さんは何のためらいもなく、額にキスを落とす。

「⁉⁉」

わー、樋口さんが逝っちゃった！

王様ゲーム、第五回の命令終了。

✂----------キリトリセン----------✂

ひぐっちゃんと芥川に、こう云う事させたかった…………！
ひぐっちゃんファイト！です！

王様ゲーム編は、次で終わりにします！

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