28⌇決戦前夜の話 ページ30
10月30日
「…千冬、オレ決めた。Aちゃんに明日のこと話す!」
「ハァ?!マイキー君にバレたらやばくねェか?!」
「それでも…Aちゃんには知らせたほうがいいと思う…」
ドラケンくんが言ってた。Aちゃんは一虎くんと場地くんを救えなかった自分を責めてたって…
それなら、何もできなかったってAちゃんが後悔しないように、オレは今の状況を伝えたい…!
「…まぁ、何か考えがあるんだろ。オマエがしたいようにしろよ、相棒」
千冬に案内してもらい、Aちゃんの家へ。
『千冬〜!』と玄関で抱きつくAちゃんの腕を簡単に解き、まるで自分の家のようにスタスタ部屋に入っていく千冬。
『タケミっちもどうぞ!』
「お邪魔します!」
『今日はどうしたの?…圭ちゃんのこと?』
「…ハイ。」
場地くんが稀咲を探るために芭流覇羅に行ったこと。1人でどうにかしようとしていて、オレらは場地くんを止めたいと思っていること。今わかっている全てをAちゃんに話した。
『そっか…。ちょっと待ってて!』
立ち上がって隣の部屋に行き、ガサゴソ音がしたかと思ったら、『じゃーん!』と戻ってきたのは東卍の特攻服を着たAちゃん。
「どうしたんスかソレ?」
『文化祭用にタカちゃんに作ってもらったの!』
「まさか…それ着て明日来るとかアホなこと言わないっスよね?」
『千冬…なんか圭ちゃんに似てきたね…
…圭ちゃんはさ、本当は誰よりも優しくて、仲間想いで…今まで約束を破ったことないの。
きっと抗争なんてすぐ終わらせて、文化祭来てくれるよ。
それで、私の特攻服姿見て、全然似合ってねーな、ナースのが見たかったとか言って…まずいって文句言いながらも私の作った焼きそばぺろっと食べて…やっぱペヤングのがうまいって圭ちゃん家連れていかれて、私と千冬と圭ちゃんと3人でペヤング食べるの…』
「Aさん…」
『だから…私は明日学校で圭ちゃんが来るの待ってる。
圭ちゃんのことは、2人に任せた!』
「…わかりました!」
集会に行く2人を見送るために外に出ると、空には満月。
『今日満月か…』
「ほんとだ」
「…何やってんスか?」
『え?お願い事』
「普通、月にお願い事します?」
『…それ、去年も言われたな…』
「去年?」
『ううん、なんでもない。
…千冬、タケミっち…明日、がんばってね。…気をつけて。』
「うっす」
「ハイッ!」
『…お月様は、やっぱり願い事は叶えてくれないのかな…』
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mona(プロフ) - チヅさん» コメントありがとうございます!場地君、原作通りにするか救済するか永遠に迷ってます〜( •́ɞ•̀) (2022年9月20日 21時) (レス) id: 64bcb354c9 (このIDを非表示/違反報告)
チヅ(プロフ) - マイキーが可愛すぎる〜♡皆でお勉強会!場地君…死なせないで〜(T_T) (2022年9月20日 18時) (レス) @page35 id: eeaef92f1e (このIDを非表示/違反報告)
mona(プロフ) - 香恋さん» そう言っていただけると嬉しいです!タイムリーでしたね(笑)引き続き、よろしくお願いします𓅟 ̖́- (2022年9月17日 22時) (レス) @page32 id: 64bcb354c9 (このIDを非表示/違反報告)
香恋 - あ〜とっても面白かったです!楽しそうな皆と、嫉妬するマイキーが可愛くてニヤけながら読みました…キュンです。そして私も月見バーガー食べました!笑旬な話題でテンション上がりました♡最後の締めがまたいいですね♡更新楽しみです!! (2022年9月17日 14時) (レス) id: da7568f49d (このIDを非表示/違反報告)
mona(プロフ) - 香恋さん» わざわざコメントいただき、ありがとうございます!励みになります。拙い文章ですが、楽しんでいただけたら嬉しいです𓅟 ̖́- (2022年9月13日 19時) (レス) id: 64bcb354c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mona | 作成日時:2022年8月30日 19時