【銀魂】口悪姉さん【坂田銀時】

うら若き乙女達 ページ28

「神楽ちゃーん！」
「そよちゃ〜ん」



…なぜ私は昼から子供たちの面倒を見ているのか。

ブランコに乗りながら嬉しそうにキャッキャウフフする2人をベンチでぼーっと眺める。

なんとまぁ平和なことで…

「今日はお付きの人がついてるアルな」

「そうなの。私を連れていかないと外に行かせないわよ！って言われて仕方なく…」

「ちょっとちょっと。語弊しかないんですけど」

あなたが外に連れてかないとまた家出するっていうから仕方なく着いてきたんじゃないですか。

まぁ実際公園の外には黒塗りの車5台ぐらい止まってるんですけどね。
幕府も過保護だなぁ…

「神楽ちゃん、こちら私の護衛兼パシリの吉坂Aさん。Aさん、こちら私の友達の神楽ちゃん！」

パシリって言っちまったよ

「あんな強い人をパシリにするなんてすごいねそよちゃん！じゃあ焼きそばパン買ってこいよォ」

「買うわけねぇだろ。じゃあってなんだよ」

褒めてんのに貶してんじゃねぇか


「Aって呼んでいいアルか？」

「いいですよ。私も神楽さんと呼びますね」

「神楽でいいアルよ。てかA敬語下手くそネ。」

「やかましいわ！」

そう叫ぶとキャーと叫びながらジャングルジムの方へ駆け出す。

…若いなぁ




「ふふ、よかった」

「…？何がよかったアルか？」

「最近ね、Aさんすごく落ち込んでるみたいだったから。たまには外で息抜きして欲しかったの」



…それに聞こえてるし。

まぁ確かにお陰様で気が紛れる。
まさか姫に気を遣われるなんて…
佐々木にも気づかれたし、よっぽど私の顔が酷かったのか。


…気をつけよ。





「ぬぅおおおお！」

「すごーい！神楽ちゃん！」



ジャングルジムってあんな使い方だっけ？汗
まぁいいや。

多分これは昼過ぎまでかな
その後そよ姫が眠るまで護衛の仕事をして…




で、岡田似蔵を探す。
奴はいつ、何を目的に動いてるのか

被害者の殆どが浪人で、攘夷戦争経験済みだった。
ただの度胸試しか？
違うだろ。あの高杉が絡んでるんだから






「…A？」

「…っ！何、どうかした？」

「顔怖くなってるヨ」

「元からだよ」

「確かに」

「コラ」

ひひ、と笑う神楽。
可愛いなぁ。ちょっと馬鹿だけど

なんか、この笑い方既視感あるなぁ…








「あ！そうだ、忘れてたネ。私銀ちゃんの婚約者探してるアル」



「ぶふぉっ！？」



あ！？は！？え！？

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