【銀魂】口悪姉さん【坂田銀時】 (ページ6)

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バズーカと馬鹿ページ6

「確保オォ！！！」

「ヌアアアア！！どくアルぅぅ！！！」

パトカーを踏み台にして、姫ごと飛び上がる少女
現場は大混乱だった。

「姫を抱えて屋根にとびあがりやがったぞ！！」

「何物だアイツぅ！！」

…ちっ、子供かよ

そう心で毒づく。
流石はそよ姫。相手が女性か子供だと、私が手を出せないのを知って彼女にしたな。

それにしても子供がどうやってこの高さを飛べたんだろうか。

「…ありゃ万事屋のトコのチャイナ娘じゃないのか？なぜ姫と…」

チャイナ娘？中国人なのか…？

ガチャ

ん？
なにやら不穏な音が聞こえて振り向くと、沖田がずっと持ち歩いていたバズーカを抱えて狙いを定めていた。

え、待って待って待って

「ちょっとぉ！総悟くん！何やってんの物騒なもん出して！」

「あの娘には花見の時のかりがあるもんで」

いやその借りは今は返さんでくれ。頼むから
こいつが打つ前に何とかしないと、この場にいる人みんなクビ飛ぶぞ！！

すぅ、と息を吸い込むと

「姫ー！！吉坂ですよ、姫ええ！！
そんな危ないところ、今すぐ降りてください！！」

そう言うとあからさまにビクッとする屋根に映る陰。

「…あーあ、ほんとにタイムリミットみたい」

「良いアルか！？私もっと遊びたいヨ！！そよちゃんともっと仲良くなりたい！ズルイヨ！！」

「そーです。私ズルイんです。だから最後にもう1個ズルさせてください。」

「1日なんていったけど、ずっと友達でいてね」

「…あら、解決しそう？」

そう呑気な声を出す近藤
そうしてゆっくりとそよ姫が見える位置まで来た…

その瞬間

ドォンッ！！

「「「あ。」」」

何かを発射したような音が…あれ、まさかとぎぎぎと隊士達が首を向けた先には

「…アラ、間違えて打っちゃった」

「おいいいいいどうすんだ！！そよ姫死んじまう！！誰かああああ！！！」

そう言ってる間にもぐんぐんと弾はそよ姫のほうに…

誰もが目をつぶった時、目の前を何かが通り過ぎるのを感じた。

そして目を開けた頃にはそよ姫の前で砕ける玉。

それと、

「だから言ったでしょ。外は危険がいっぱいなんだと」

「Aさん…！！」

そよ姫を抱えたAがいた。

どうやってそこまで行ったのか、どうやってあのバズーカを交わしたのか

そこにいた人たちは目をパチパチとすることしか出来なかった。