腹黒い女は皆綺麗だ ページ7
「さぁ、帰りましょう。まったく、こんな大勢に迷惑かけて…」
「ご、ごめんなさい…」
「そ、そよちゃん!!大丈夫アルか!?」
「あぁ、貴方がそよ姫の案内人ですか」
「な、なにアルか。」
少しAの気迫に気圧されて後ずさる神楽。
Aは1度そよ姫を降ろすと、少しだけ口角を上げて
「また、そよ姫様と遊んであげてくださいね」
「えっ…?」
「Aさん…」
そう言うとそよ姫を抱えて飛び降りた。
動きずらい着物なのに華麗な着地をきめた彼女は、ぱんぱんとそよ姫の着物についた土埃を払うと、ゆっくりと立ち上がって真選組を見る。
「ご迷惑をお掛けしました」
「え、いや、別に…」
しどろもどろの近藤にAは1歩近づくと、
「ま、私だけで十分でしたね。」
「へっ!?」
「そよ姫にバズーカを打ったこと、松平には秘密にしてあげましょう。」
「は、はひ…」
「パトカーお借りしますね」
そう彼女は近藤に笑顔で告げると、そよ姫をパトカーの中に入れて城へと帰っていた。
「こ、こ、怖えぇえええええええええええええええ!?!?!?」
「…あの女、個人的にムカつきまさァ」
「怒ってない風に見せかけて実はキレてたったことかよ…チッ
ってか、もとはといえばお前がバズーカ撃つからじゃボケええ!!!」
「うるせぇよ土方。俺はあのチャイナをギャフンと言わせたくて…」
「お付きの者だって言ってたのに、一体何もんなんだ吉坂さん…。しかもとっつぁんの名前を…」
そう呟く近藤を聴きながら、沖田は思った。
確かに、ただのお付の者にしちゃあ
「…俺と同じ目をしてやがる」
その顔は、まるでオモチャを見つけたような子供の顔をしていた。
「す、すっげぇ…かっこいい!銀ちゃんやメガネなんかよりも断然かっこいいアル!!」
これは、江戸のお姫様を護るボディーガードを職とする彼女のお話である。
「ひぇっくし…はぁ、姫分かってますね?城に帰ったら私は午後出勤だと説明してくださいよ」
「ふふ、安心してください。Aさんのおかげで刺激的な一日を過ごせたと言いますわ」
「何が安心?心配なんですけど?
絶対下痢の話しないでくださいよ??」
「また歌舞伎町に行ってみたいわ〜」
「き、聞いてねぇ〜」
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睡魔 noa(プロフ) - 続き待ってますヾ(*´∀`*)ノ (2018年9月4日 20時) (レス) id: 4176890134 (このIDを非表示/違反報告)
八木楓(プロフ) - しゅき (2018年9月2日 21時) (レス) id: dbe5bf77f2 (このIDを非表示/違反報告)
神右宮月左京(プロフ) - あの、岡田以蔵ではなくて、岡田似蔵だと思います! えと、応援してます!!すっごく好きなんで!!頑張ってください!! (2018年9月2日 18時) (レス) id: 0ad6a2b0ae (このIDを非表示/違反報告)
アニオタ菌@葵 - 異三郎ですよ (2018年8月28日 19時) (レス) id: 53026d57c3 (このIDを非表示/違反報告)
gin(プロフ) - めっちゃ面白いです!続き気になります!更新頑張って下さいね! (2018年8月27日 11時) (レス) id: e17fc6e5e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピピミ | 作成日時:2018年8月24日 11時