あの、離婚危機です【青】

130. ページ36

な「どうしましたか？？」


"スタイリストさんとメイクさんが車での渋滞に巻き込まれて、来られないそうです！！！"


な「え」




『なんかあったの？？』


現場の雰囲気が一瞬にして凍りついたのを見て不思議に思ったので、近くにいた莉犬くんに聞いてみる。


り「今から雑誌撮影が入ってて、メイクさんが来る予定だったんだけど来られなくなっちゃったみたい」


え、やばいじゃん


" 雑誌の取材の予定時刻まであと一時間ほどしかありません…どうしましょう… "


こ「あ、大丈夫ですよ」


な「え？」


こ「ここにはロンドン帰りの優秀なメイクさんがいるので」


そう言ってころんが顔を向けたのは




『なんで私』



私でした。



こ「いや、だってできる人Aしかいないし
ねっ、お願い」


『ヘアセットはまだしもメイクとか専門外なんだけど』


な「ごめん、俺からもお願いします」


なーくんに頭を下げられて断れって言う方がおかしいと思う。



『…メイク道具取ってきます』

131.→←129.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す