【HQ】日向翔陽と私 。２【日向翔陽】

夏祭りと青葉２ ページ30

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「なるほどね、インハイのあとに入ったから
　俺らはわからないわけだ」


松川さんはそう言うと


「でも、何で及川知ってんの？
　やっぱ烏野でも有名なの？」

と、私に聞く


「あれだろ、性格の悪さで有名なんだろ」

花巻さんはそう言って笑う


「ちょ！マッキー！何てこと言うの！！」

「間違ってねえだろ」

「岩ちゃーーーーーん！！」


4人のやりとりを見ていると
自然と笑みがこぼれる

仲良しなんだなぁ。



私は及川さんと会った経緯を何となく濁して伝える
流石に、飛雄のプライドもあるだろうし…




「へぇ、てかさ。浴衣かわいいね」

「花巻、さり気無く口説くのやめなさい」

突然花巻さんから出た言葉に
鋭くツッコむ松川さんだけど

「でも本当、似合ってるね。かわいい」

「いやまっつんも口説くのやめなさい！！」

すぐに及川さんにツッコまれてる。


青葉城西ってみんなこんな感じなのか…
烏野には無いノリで少し新鮮で面白い。


「おい、困ってんだろ。すまねえな、アホばっかで」

「あ、いえ！全然大丈夫です！」


この、岩泉さんって人はちょっと違うみたいだけど。




「そう言えばAちゃんどこで待ち合わせなの？」

「えっと、鳥居の前です！」

「どうせ通るし、一緒に行こうよ」


こんな人混みに女の子1人は危ないよ、と
及川さんはそう言う

私は大丈夫だけど、折角気を使ってもらったので
お言葉に甘えることにした。




＿＿＿＿





友達同士で来てるのも多いけど、
カップルが圧倒的に多いのが夏祭り。


「うへぇ〜。カップル多いな〜」

私が思っていることを花巻さんは口に出す。


「なんで俺らこんなむさ苦しい男同士で
　祭りきてんだよって思うよな」

松川さんは苦笑いする。






「そういえば、今日花火もあるらしいよ」


思い出す様に及川さんがそう呟いた


「あれ？昨日じゃなかったか？」

「昨日雨降ってたじゃん？延期になって今日らしい」


楽しみだねー、と私に笑いかける及川さん。

「はい！」と言いながら、

これは重大イベントなのでは…！？と思考を巡らせる



「お、及川さん！それって何時からですか！？」

「ん？えっとね、20時から！」



これは絶対に見に行かねば…！！！









「あ、Aちゃーん！」




遠くで私を呼ぶ声が聞こえる。

ピョンピョン跳ねながら手を振るのは仁花ちゃん。





気付くと、もう目の前は鳥居だった

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