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23 侑視点 ページ23

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『私、1年1組の笹本あずさって言います。宮先輩が憧れで…』


Aと横山が俺を置いて帰ったお陰で
いつもうまく躱していたファンに捕まってしまった。


「おー、いつもありがとうなあ」

笹本「私の事覚えてくれてはったんですか!」

「あー、いや…ごめん。」

笹本「そ、そうですよね」


あからさまにシュンとする笹本さん。
周りの子らは声を発さないな。取り巻きか?


笹本「あの、宮先輩は彼女とか募集してへんのですか」

「俺は今バレー一筋やねん。そーゆーのは考えとらんなぁ」

笹本「…さっきのは、彼女さんやないんですね」

「さっきの?」

笹本「さっきいた先輩の…男っぽくない方です」



男っぽいって結構失礼やな、と思ったが
それならAの方やな。と自然に浮かんでくる俺も俺で失礼だった。



笹本「噂で聞いたんです。宮先輩と仲のいい女の先輩がいてはるって。彼女なんやないかって。標準語やったからあの人かと…」



そんな噂流れとんのか。
しかも標準語っていう特徴まで。



「あいつはそんなんやないで。ただの友…」



友達。
その言葉がものすごく引っかかる。

そんなもので収まってしまうような仲には到底思えないのだ。





「友達以上ってやつやな」





口から自然と出て行った言葉に、目の前の女子達はポカンと口を開ける

やってしもた。と思ったが時すでに遅し。




笹本「それって、恋愛対象として見てるって事ですか」


顔を顰める彼女。



恋愛対象。
そう言われても、それもピンとこない。



「ん〜。何やろ、あいつは…」



うーん、と唸っていると左横にいた取り巻きの子が口を開く


『友達以上、恋人未満ってことですか?』





___友達以上、恋人未満。






「確かに、それが一番しっくりくるわ」



廊下の窓から外を見ると、サムと角名と歩くAの姿。

え、何やあのメンツ。てか横山どこいったん。
俺を置いて3人で帰ろうなんて、そうは行かへんで



「じゃ、俺帰るわ!気ぃつけてな!」

笹本「あの、ちょっと…!」




3人を置いて走り抜ける。


「Aーーーー!!!!」


校門に見つけたAの背中。
俺のデカい声は校庭に響き、彼女は振り向いた





…が、



「どうしたの侑?」


ニッコリ笑いながら角名と手を繋ぐA。


「お、おま、え?お前ら…?え…?」

「フリだから」

「なるほど」



状況を把握し、理解はしたけど
繋がれた2人の手にチクリと胸が痛んだ。

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おしゃけ - 神ですか?最高です!腹筋バッキバキです! (2020年8月23日 16時) (レス) id: 926e830632 (このIDを非表示/違反報告)
- 桜蛇食堂のパスワードを教えて下さい! (2020年6月15日 19時) (レス) id: 54f556372b (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - うにさん» ありがとうございます!!楽しんでもらえて嬉しいです!(´∀`*) (2020年6月13日 14時) (レス) id: c52cbf5314 (このIDを非表示/違反報告)
うに(プロフ) - ストーリーはもちろん、会話のノリが面白すぎて大好きです( ^∀^)更新楽しみにしてます〜! (2020年6月13日 14時) (レス) id: ce4cd01202 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - あゆさん» 嬉しいです!笑 私も書いててあそこ好きでした!笑 (2020年6月12日 9時) (レス) id: c52cbf5314 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年6月5日 9時

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