【ダイヤのA】何度でも君に恋をする【成宮 鳴】

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｢どうし……｣

鳴｢聞きたいことがある｣




真っ直ぐな瞳。

それに映る私の不安げな表情。




鳴｢俺のこと、……………知ってる？｣



ドクンッ!!




もう、四月なのに。

ひやりとした汗が、背中を伝う。




言っても、いいの……？


ーーー何を迷っているのーーー


だって、私もまだ
自分が何なのか、分からないのに。



ーーー言えば鳴は、振り向いてくれるよーーー



振り向く？

何の話して………





鳴｢…逢田…？｣

｢………あっ…………｣

鳴｢顔色…悪いけど。もしかして、まだ具合悪い？｣

｢いえ…｣

鳴｢ごめん。変なこと聞いて｣

｢………大丈夫、です………｣

鳴｢そっか｣




言いそびれた。




でも、何でかほっとしてる。




鳴｢あ！そうだ｣

｢？｣



さっきのことは、
まるで無かったかのようにする鳴。


｢どうしたの？｣

鳴｢俺、明日用があるから、仕事早く終わらせて帰るから｣

｢ってことは、うちらの仕事もなしっ！？｣

鳴｢そーゆーこと｣

｢やった！｣




芹沢！やったぞ！

てか、先生も忙しいものだなぁ……



鳴｢まぁ、用って言っても飲みにだけど…｣

｢ガクッ｣



なーんだ。
ん？飲みに………？



｢もしかして、女の人と｣

鳴｢違うしー。昔の友達とですー｣

｢なんだー。友達かぁー｣



むむっ………昔の………友達……？



鳴｢俺の友達に凄い奴いるから！天才キャッチャーの有名な奴！｣

｢………え……｣

鳴｢あれ？ここ、結構驚くとこだけどー？｣

｢え、あ………わぁ……すごい…｣

鳴｢信じてないなー！？｣



違うよ。びっくりしすぎて……声が出ないんだよ。


昔の友達？

天才キャッチャー？



完全一致で、かず君じゃん！！！





｢せ、先生！飲み会とやらは、どこでっ！｣

鳴｢はぁー？何で言わなきゃいけないのさ｣

｢いいから！｣





鳴｢ーーー……って、とこ………｣

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