【ダイヤのA】何度でも君に恋をする【成宮 鳴】

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鳴｢逢田ぁーー｣

｢はーい｣

鳴｢これ、手伝ってくれない？｣

｢ええ…｣

鳴｢今日は放課後の仕事無しだからいいじゃん！ね？｣

｢…うっ………｣



せっかく、お昼ごはん食べて
紗代と一緒にまったりしてたのに…


ね？なんて言われたら…


｢分かりましたよ！｣


手伝うしかないじゃん。


紗代｢頑張ってー｣

｢あいよー｣


鳴｢ほら、はやくー｣

｢はいはい……｣




バタバタと着いていった先には
昨日の小さな小屋。


｢先生っていつもここにいるの？｣

鳴｢うん。何か安心できる｣

｢へー………うわっ…意外と生活あるな………｣



小屋にお邪魔してみると、
デスクと本棚。
脇には、ソファーが置いてあった。


｢れ、冷蔵庫まで………｣

鳴｢はい。アイス｣

｢えっ？いいよ、そんな毎日！｣

鳴｢余ったから。あと今日は早く帰るしアイス置いて帰れないからさぁ｣



適当に座って食べて。

ほいっとアイスを渡され座るよう促される。



｢仕事って？｣

鳴｢さっきので終わり｣

｢えっ、運んだだけ？｣

鳴｢そ！｣



ニッと笑う彼に、少し呆れる。



｢じゃあ私、帰っても……｣

鳴｢それはダメ｣


そんなぁ……。



鳴｢俺と一緒に居たいとか、思わないの……？｣

｢え………っ｣

鳴｢ドキドキ…しない？｣

｢ちょ、先生…………？｣



鳴｢なぁーーんつって！｣



｢はっ？｣



どうどう？

私を面白がるように聞く鳴に
腹が立つ。



｢………｣

鳴｢逢田？｣

｢…せ、先生のバカ……っ…｣

鳴｢…！｣

｢私、もう戻るね｣




鳴のくせに。先生のくせに。
ムカつく。





からかう鳴も、

ドキドキと高鳴る心臓も

真っ赤になる自分の顔も、


全部、ムカつく…………！

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