研磨くんと私。【HQ】【孤爪研磨】 (ページ12)

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三試合目ページ12

＿＿＿ガラガラガラ。

「…じゃあ、私はここで。」

『おう。付き合わせて悪かったな』

小さい頃の孤爪の話、最近孤爪にどつかれた話。
たわいもない話をしていたら男子バレーボール部の体育館に着いてしまった。
沈黙もなく、自然な会話が続いていた。

「いえいえ、孤爪くんの話聞けてよかったです」

『そうかそうか…w じゃあ俺は部活行くから！』

「頑張ってきて下さいね、」

『…あら、そんなこと言われたら黒尾サン頑張っちゃう。』

お調子者な黒尾をはいはい、と宥めて見送るA。
黒尾が体育館に行ったのを確認すると少し覗いてみる。

(…おお、孤爪くんもいる。ちょっと遅れたのかな。)

相変わらず騒がしいバレー部を見て満足したAはくるっと踵を返す。

家に帰り、やることを済ませる。
ご飯、お風呂など諸々。
今日は孤爪と昼休みを過ごしたり、黒尾にお呼ばれしたりと
色んなことが沢山あった日だったがAは凄く充実していた。

(…ふぅ、最近いい事がありすぎじゃないか？)

ピロン

Aのスマホに通知がくる。

忠ねぇ、A!今日部活の先輩から聞いたんだけどさ!
忠音駒高校とうち、バレー部練習試合あるんだって!

(ほう、練習試合。)

Aへぇー!凄いじゃん!!こっち来るの?
忠いや、その時は音駒が来るみたい!Aも来ないかなー、なんて笑
A残念ながら私はマネージャーじゃないからね笑

(…んー。でも行きたいな…笑)

Aまあでもそっち行きたいのは確かだし、近いうちに会おう。笑
忠やったね!ツッキーにも言っておくよ!

了解の旨の可愛らしいスタンプと共に会話を終わらせる。

(今度宮城行ったら何しようかな…。)

楽しいお出かけ計画を妄想しながら眠りについた。