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その十、過去ともう一度 ページ10
Aは昔から俺のことを俺以上に理解してくれた。あまり表情を変えないせいか、周りによく勘違いをされた。それを訂正するのはいつだってAだった。
だからなのだろうか
Aが辞めた次の日、机に手紙が入っていた。それは明らかにAの字で、俺はすぐに読んだ。
【若利のバレーが好きです】
たったそれだけ
それだけの言葉なのに、救われた
それと同時に、Aをまたバレーに誘いたかった。すぐは無理でも、いつかきっと、また2人で…
高校はそのまま白鳥沢に行くと聞いた時、心底安心した。離れてしまっては、余計にバレーへと連れ戻す機会がなくなる。
バレー部に誘うつもりはその時は全くなかった
ある日のことだ
部活へ向かう途中中庭から体育館が見える
そこからAが見えた
寂しそうに体育館を見つめていた
体育館ではすでにバレー部が練習をしている
つまりAはバレーを見ていたんだ
まだバレーが好きか?
いつかそう訪ねようと思っていた
だが、聞くまでもなかった
体育館を見つめるその目は、あの頃と同じように輝いていたから
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作者名:鳥屋 | 作成日時:2019年10月18日 17時