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ある日の放課後。
美咲「ねぇ、愛梨。うちさ、今日友達とカラオケ行く予定あって…」
帰ろうと支度をしていたら、美咲があたしの所に慌てて飛んできた。
そして、耳元に顔を近づけ、小声でささやく。
美咲「できれば、すぐ帰りたいんだけどさ。あの山下先生に、今日までにプリント提出しなきゃいけなくて。うちのフリして出しといてくれない?」
焦った様子だったから、何かと思ったら、理科の山下先生に、課題を提出していなくて、代わりに出して欲しいとのこと。
たしかに、山下先生はいつも関係ない話までしてきて、時間がかかる。
美咲は昔から、ちょっとルーズなところなあって、友達との付き合いやらそういうのが忙しい代わりに、こういう提出物とかがいつもギリギリだったりする。
おそらく、この課題も今日の休み時間に仕上げてなんとか終わらせたのだろう。
あたしはきちんとやるタイプだから、助けてあげることもしばしば。
愛梨「いいけど…。ただ提出するだけでいいんだよね?」
あまり気は進まないけど、しぶしぶオッケーするあたし。
美咲「うん、お願い!代わりに説教されちゃうけどごめん!それじゃあ!」
手を合わせてお願いしてきたかと思うと、パッとプリントを置いて、すぐに去っていってしまった。
やれやれ…。美咲ったら、本当に要領がいいというかなんというか。
でも、憎めないから不思議。
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ガオラー(プロフ) - これ読んで、お気に入りになりました!これからも更新頑張ってください! (2017年3月29日 22時) (レス) id: fbcd2b7fea (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - 面白いです!これからも更新頑張ってください!! (2017年1月17日 23時) (レス) id: 8681032002 (このIDを非表示/違反報告)
元赤メガネ(プロフ) - お気に入り登録しました!すっごく面白いです!!続き気になるので更新頑張ってください! (2017年1月15日 22時) (レス) id: 40f531aecb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あいめろちゃん | 作成日時:2017年1月15日 22時