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8 ハプニング ☆ ページ10

「上杉君の教え方、すっごく分かりやすい!」

立花は、一問問題を解くたびに、「上杉君のおかげだっ!!」という。

「立花が数学が苦手なのはどうしようもない。でも、数学を好きになれば、自然と成績も上がると思う」

俺がそう言うと、立花はこう答えた。

「上杉君のおかげで、数学、好きになれそう!」

満面の、キラッキラの笑顔で。

俺は、自分の心臓が大きく跳ね上がったのに気づいた。

これが、ドキッとする、というのだろうか。

立花に、俺は、振り向いてもらえるのか?

立花、鈍いし。

さっき俺がつぶやいた言葉も、立花に届くことなく、密室のなかに消えた。

『俺が守る』

side彩

「ふぅ・・・」

私は息をついた。

「今日の分は、終わりだな」

上杉君が、参考書を片付けながら言う。

「そうだね、ありがと、上杉君」

私は、テーブルの上にあったジュースが入ったグラスに手を伸ばし、ストローをくわえた。

甘いオレンジジュースが、口の中を満たす。

私は、何とも言えない充実感に満たされた。

上杉君が、なんだかそわそわしている。

はて・・・?

「どうしたの?」

上杉君が、顔を真っ赤にして言った。

「それ・・・俺の・・・」

それって、まさか・・・!!

「の、飲んだ?」

私が恐る恐る尋ねると、上杉君は力なくうなずいた。

こ、こういうのって、間接キスっていうんじゃ・・・!?

「ううう上杉君、ごめんなさい!」

上杉君が、そっぽを向く。

「別に」

あ、怒らせちゃった・・・?

そう思ったけれど、私は、上杉君の耳がほんのり赤く染まっていることに気がついた。

・・・熱、かな?

いや、恥ずかしい・・・んだよね。

だって、私もだから。

いや、私の方が、さらに赤くなっていた。

このときは、ただ恥ずかしいからだと思っていたけれど、

後に私は、赤面の本当の理由を知ることになります。

でもそれは、また、別の機会に。

9 家庭教師のお礼 ★→←7 君の心を奪う ★


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設定タグ:探偵チームKZ事件ノート , 上杉×彩 , モモ&ハナビ   
作品ジャンル:恋愛
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和泉夕夏梨(プロフ) - きなこもちさん» わあ、ありがとうございます!じゃんじゃん発狂しちゃってください!(笑) (2019年2月25日 16時) (レス) id: 762cc88bb5 (このIDを非表示/違反報告)
和泉夕夏梨(プロフ) - *くろにゃん*さん» ありがとうございます! (2019年2月25日 16時) (レス) id: 762cc88bb5 (このIDを非表示/違反報告)
きなこもち - このお話、読んでてドキドキして一人で発狂してます。(笑)頑張ってくださいっ! (2019年2月22日 20時) (レス) id: afa6322ad5 (このIDを非表示/違反報告)
カコ - ハナビさん» このお話大好きです。つづき頑張ってください! (2019年2月10日 10時) (レス) id: 99d19f54db (このIDを非表示/違反報告)
*くろにゃん* - このお話大好きです!頑張ってください☆ (2019年2月5日 22時) (レス) id: 290355f1a8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モモ × ハナビ&和泉夕夏梨 x他1人 | 作成日時:2018年10月31日 19時

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