仕事無効化と異能無効化 (ページ4)

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４話ページ4

と其の時又もや黒い物が通り過ぎ、地面が抉れた

僕と千早さんの前に、いつの間にか黒い男がいた

「死を惧れよ殺しを惧れよ死を望む者、等しく死に…望まるるが故に…」

～～～

「こいつには遭うな、遭ったら逃げろ」

～～～

国木田さんの忠告を思い出した黒髪に白メッシュ

写真で見た…芥川！？

「お初にお目にかかる、僕は芥川そこな小娘と同じく卑しきポートマフィアの狗」

そして意識を取り戻した樋口さんの隣に立つ
樋「芥川先輩、ご自愛を…此処は私一人でも」

バシッ！

え…今…

「人虎は生け捕りとの命の筈…！片端から撃ち殺してどうする！

それも、付き添いの探偵社まで逃すとは…この役立たずめ！下がっていろ！」

「生け捕り？僕を…？あんた達は一体…？」

どういう事だ…

「元より、僕の目的は人虎一人なのだ、先刻の逃げた奴らは…謂わば貴様の巻き添え」

「！！」

巻き添え…？

「僕の…僕の所為で…」

「然り、それが貴様の業だ、人虎貴様は生きているだけで周囲の人間を損なう」

僕に…生きる価値は無いって云うのか？

「異能力【羅生門】！」

「！」

何かが僕の横を通り過ぎる

先刻みたいに、地面がまた抉れた

「僕の【羅生門】は悪食凡ゆるものを喰らう生け捕りが目的だが、抵抗するならば…

次は脚だ」

僕が生きてるだけで周りを不幸にする

僕が

生きてるだけで

「中島君、マフィアのいう事を信じているんじゃないでしょうね」

え…

目の前のAは、目を細めて敦の方を向き、フッと微笑んだ。先刻と同じ笑みで

「先刻から私此処に居ますが、全くと言っていいほど無傷です。然も貴方が連絡をくれたことで谷崎君達も今は安全圏にいます。

それでも貴方は自分のせいだと思いますか？誰しも切っ掛けを不可抗力で作ってしまう事はあります、其の後如何していくかが問題なんだと思いますよ」

それに…と彼女の言葉が一瞬途切れる。其の表情は何処か問う様な、挑戦させるような何かを生ませる顔だった