【リボーン×うたプリ】僕はボスのために歌う2

83話 ベル ページ39

…




争奪戦の時間ギリギリに来たオレの相手

確かスモーキンボムのゴクデラだっけ？
王子にビビって逃げたかと思ったじゃん
それじゃ面白くねーし♪



それにしても、こいつはうちのムッツリに似ている

ボスへの忠誠が半端ないこと
頭イイのに使い所を間違ってると言うか
頭が固いところ
あとタコっぽいところだな

顔で言えば断然こいつだが
あのムッツリ変態親父はどう見ても20代には見えない


べ「しししっ♪」


獄「くそっ」


ゴクデラの攻撃浴びてもう王子ボロボロだし
それは相手も同じだけど


獄「このっ！離しやがれ！！」


べ「勝つの……オレ！」


知ってるか？
王子ってのはさ
姫のためなら何でも出来るんだ


本当はもう動けない
頭からも血がダラダラ出てボーっとするし
足もさっき本棚が倒れてきた時にやっちまった

おまけにあと数十秒でタービンが爆発する

もしかしたら勝負には勝ってもオレは死ぬかもしれない

それでも、姫とボスの未来のために
悠の、たった1人のオレの妹のために

オレは負けられない




どこかでマーモンの声が聞こえる


マ「………。今ベルを動かしているのは王子の本能
負けを認めない、そして姫の笑顔を守るという王子の本能だよ」


なにあったり前のこと言ってんの
姫を笑顔にするのは王子の役目だし






爆発直前
いつの間にかゴクデラいなかった
向こうの大将が何か叫んでたからな


君が死んだら意味が無いじゃないか


悠が言いそうなことだ

爆音がどこか遠くに聞こえる
体がその場から吹っ飛ばされる

あんなやつ相手にギリギリで勝つなんてオレらからしたら超ダセーけど
悠なら生きていて良かったと泣いてくれるんだろう







べ「しししっ♪
I'm winner♪」


この戦いが終わったら直ぐに迎えに行くから





あと少し、待ってて

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