【リボーン×うたプリ】僕はボスのために歌う2

70話 春歌 ページ25

女？と言ってからベルフェゴールさんは固まってしまった


春「えと、七海春歌です
…………どうかされましたか？」



前髪で目は見えないがすっごい見られてるのが分かる
穴が開きそうだ


べ「なぁ、ハルカ
お前、いつも悠といるの？」


春「？はい」


質問の意図はわからないが取り敢えず頷く


べ「そっか………」


そう言って悠先輩に目を落とす
先輩の髪を梳くその手つきは優しく
とても人を殺してきたようには見えない


嶺「何でそんなこと聞いたの？」

私が聞きたかったことを寿先輩が代わりに聞いてくれる



べ「んぁ？
………まぁ過去にイロイロあってさ
俺の口からは詳しくは言えねぇけど、そのせいで人間不信になって
その中でも女は特にダメだったんだ


半径3メートル内に入った女、全員殺しちゃうくらいに
そのおかげでヴァリアーには男の隊員しかいねぇしな

ま、オレは姫以外の女何ていらねーけど♪」


しししっと彼は不敵に笑う


春「そんなに嫌いだったのに、どうして」


べ「頑張ろうって、変わろうって思ったんじゃねぇの？いつまでも今のままじゃいけないって努力したんじゃねぇの？
オレの知ってる悠はそんなやつだよ」

知ってる
私だって、知ってる

先輩のいいところも、まだまだたくさん知ってる


でも、この人には、敵わない



ここにいるみんなそうだろう
出会って間もないスターリッシュのみんなも
長い間一緒にいた先輩も

もちろん先生達や社長だって




この人に敵いっこない



認めたくはないけど、





ベルフェゴールさんの服を握って眠る先輩は







今までに見たことないくらい幸せそうな顔をしていたから

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