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61日 ページ11

沈黙が続くなか、夕陽はしたを向きながら僕の手を握った。

夕陽の手は手袋越しだったけど、暖かくて気持ちが良かった。

「A……っ」

したを向いてるから顔が見えない。
僕は首を動く極限まで伸ばして覗こうとした。

すると夕陽は横を向いた。

「見るなっ、カッコ悪いから…」

よく思うと夕陽の手が震えてる。

「こんな俺っ…お前みたいな奴に合わせる顔もないんだ…っ」

そこで僕は意味がわかる。

仲良くなった僕とお母さんに嫉妬したんだ。

「俺が言いだしたことなのに…」

こっちを向いた夕陽の顔は真っ赤で恥ずかしそうに視線をそらした。

僕も今となればやっぱりお母さんよりも、他の誰よりも夕陽(兄弟)以上に好きになれない。

双子の縁は切っても切れない。

自然と僕は顔が緩んだ。

「えっ…お、おかしなこと…言ったか?」

顔を耳まで赤く染め上げて頬を膨らます夕陽は愛らしく見えた。

これからもずっと、その先も…夕陽と離れるなんてあり得ない。
約束通りずっとそばにいれる気がする。

僕も、多分夕陽もこう思っていた。

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明月浅葱(プロフ) - めっちゃ泣きました! 俺、病系好きなんであまり泣かないんですが、こんなに泣いたの初めてです! (2022年11月13日 16時) (レス) @page30 id: 2a22133648 (このIDを非表示/違反報告)
金木犀 - 目が晴れそうなほど泣いてしまいました。素敵なお話を完結させてくださりありがとうございます! (2021年12月21日 0時) (レス) @page30 id: b5d4ecbe80 (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - 涙が止まらない位感動しました。 (2016年9月18日 14時) (レス) id: a56b4ade72 (このIDを非表示/違反報告)
桃崎星(プロフ) - 涙が止まらん (2016年2月22日 22時) (レス) id: 308057f239 (このIDを非表示/違反報告)
ぁぃぅぇぉ。 - 久しぶりに小説で泣きました…。それはもうボロボロと(笑 とても素敵なお話でした! (2015年9月9日 14時) (レス) id: 76adb82bc6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:堕天使の使い手 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2015年7月13日 0時

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