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60日 ページ10

次の日となり、夕方になってきた。
昨日、僕が寝ている間に何を話してたのか僕は知らない。

けど少しずつ、僕の中の世界が動き出そうとしていた。

「夕陽がそろそろ来るわね…学校帰りによるなんて疲れないのかしら…」

笑い声、夕陽に似た鼻筋、僕のお母さん。
そう、昔みたあの頃の顔…望んでたモノ。

「A…今日は夕陽と一緒に帰るけどまた明日ちゃんと来るからね」

声をかけて心配してくれる。
それだけでまだ涙が出そうになる。

「あっ…A…良かった…な」

このぎこちないような声は夕陽だ。
僕は嬉しくなり、胸が弾んだ。

だけど近くに来た夕陽の表情は笑ってなかった。

「あら、夕陽?遅かったわね…昨日はありがとうね、おかげでAと仲直りできたわ」

嬉しそうに話すお母さん。
僕もその表情にはうっかりと笑みが零れそうになる。

だけど夕陽は全く嬉しそうもない。

「母さん、A…そう、幸せそうで…」

目を逸らし続ける夕陽に僕は何か違和感を覚える。
何かあったのかな?

「夕陽?あら、何かあったの…?」

お母さんは心配の眼差しで夕陽の顔を伺う。
だけどそんなの気に求めずに無頓着だった。

「な…なんでも…っ」

夕陽はそれの一点張りで何も言おうとしない。

「ごめん…母さん、Aと二人きりで話したいんだ…」

そういうと悪そうにお母さんは出て行った。
そして沈黙の中、二人きりになった。

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明月浅葱(プロフ) - めっちゃ泣きました! 俺、病系好きなんであまり泣かないんですが、こんなに泣いたの初めてです! (2022年11月13日 16時) (レス) @page30 id: 2a22133648 (このIDを非表示/違反報告)
金木犀 - 目が晴れそうなほど泣いてしまいました。素敵なお話を完結させてくださりありがとうございます! (2021年12月21日 0時) (レス) @page30 id: b5d4ecbe80 (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - 涙が止まらない位感動しました。 (2016年9月18日 14時) (レス) id: a56b4ade72 (このIDを非表示/違反報告)
桃崎星(プロフ) - 涙が止まらん (2016年2月22日 22時) (レス) id: 308057f239 (このIDを非表示/違反報告)
ぁぃぅぇぉ。 - 久しぶりに小説で泣きました…。それはもうボロボロと(笑 とても素敵なお話でした! (2015年9月9日 14時) (レス) id: 76adb82bc6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:堕天使の使い手 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2015年7月13日 0時

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