入ったら出られなくなる恐怖の宿〜小説版〜

恐怖の宿 Part21 ページ21

私達は後ろを振り向かないようにして帰った。
その時、空耳かは定かではないが聞こえた。

「またのご来店お待ちしております....メカクシ団御一行様のセトさん、シンタローさん、エネさん、Aさん....」

後ろを振り向いても誰もいなかった。
だけど、シンタローやセトやエネにも聞こえたみたいで顔を真っ青にした。

私達はそのあと、警察署に行き事情を話した。
だが、警察に笑われて終わった。

「そんな宿...この辺になかったと思うぞ、嘘はダメだぞ？」

そういい追い返えされた。
今思えば見つけたのは偶然だった。

それから入れてたお財布で帰ることができた。
アジトについても悲しさが増すだけだった。

「もう....俺たちしかいないんだな」

リビングの椅子に座りながら話す。
この椅子も10人分ある。

全て寂しさが増すだけだったが、その後もアジトを帰る気は無かった。
思い出を消したくなかったから。

そして、私達は思いもしなかった。
また数年後にあの場所に行くなんて...。

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次回からは、これの続編です。

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