君と俺を繋ぐ約束。【カゲプロ】

幸せな日々…33 ページ33

そして明後日、一時帰宅の日になった。

俺はソワソワしながらも、病室に訪れた。
みんなはアジトで準備している、前の退院パーティ以上にするとか張り切りながら。

「A…今日だなっ！！」

そういうとAは「そうだね」と言った。
もうAは準備出来ていたみたいで、部屋は大分片付いていた。

最近、癌が身体中を蝕みAは歩くこともままならない状態になっていた。
だから車椅子に乗っての一時帰宅…だった。

俺は車椅子を押しながら外に出た。

「…Aは久しぶりの外か？」

そういうと苦笑いしながら「久しぶりだね」と言った。

たったの一週間と少しの間にAは凄く窶れた、顔色も今日だって結構悪い。
俺はそんなAをただ見てるしかなかった。

そんな中、明るく綺麗な一輪花のように咲き乱れるA。
俺はそんな彼が大好きで、仕方なかった。

だから今日から一分でも長く一緒に入れることが嬉しかった。

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