君と俺を繋ぐ約束。【カゲプロ】

幸せな日々…4 ページ4

俺は急いで病院に走った。
俺はその間今日のAの事が頭に浮かぶ。

「なんでもない」

確かにあのAの事だったら絶対に言わないで、隠すし。
怒らないで一緒にいればよかった。

目に涙をためて、やっとの思いで病院についた。
そして言われた通りの部屋に行った。

「ハァハァ…A…？」

息を切らして顔を上げた俺は絶句した。
たくさんの管がついて、色んな機会をつけられていたからだ。

そして顔を真っ青で正気も感じられなかった。
今は眠っていたようだが。

そこに医者が入ってきた。

〔大変言いにくいのですが…Aさんは脳に大きな腫瘍があるみたいです。〕

そこで俺は絶望へと叩き落とされた。
あの、悪戯っ子で優しいAが？

俺は地面に座り込み、泣き崩れた。
みんなもそれに顔を背けて泣くことしかできなかった。

きっと具合が悪くても秘密にして、笑っていたんだろう。
そう思うと気づけない自分が嫌いになった。

その時、後ろから声が聞こえた。

「んぅ…ぁ、あれ…？キド？」

それは目覚めたばかりのAだった。

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