君と俺を繋ぐ約束。【カゲプロ】

幸せな日々…25 ページ25

そしてやっとの思いでついた花畑。
色んな色の花が咲いていて、ほのかに香るいい匂い。

俺はそこにある花にうっとりしていると、ゆっくりとAが降ろしてくれた。

「気に入ってくれた？僕の…気に入ってる場所なんだ」

幸せそうに儚く笑った。
そう言うと俺にそっと話した。

「ほらこの花、蕾だよ？キドと同じ名前だね…」

蕾の花を優しく触り、蕾の花にキスした。

「まるでキドの様に美しいね、ここの花達は」

そう言うと花を一輪詰むいで俺の頭に花をつけた。

「今日の髪型、それに服装…僕の好みだよ」

ニコッと笑った。
俺は良かったと呟いた。

この服装も、髪型もAのために頑張ったんだからな。

そしてここである約束をした。

「よし、俺もここ気に入ったぞ！なら来年…またここでデートしような！」

そう言うと抱きしめて「いいよ！ならその時も…今日と同じ格好してよね！」と笑った。

それを楽しみにして、俺はアジトに帰った。
約束が叶う来年を思い浮かべて。

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