君と俺を繋ぐ約束。【カゲプロ】

幸せな日々…13 ページ13

俺は泣きながらアジトに帰宅した。

そのあと、キサラギ達が「どうしたんですか？」と話しかけてきたのにも関わらず部屋に閉じこもった。

俺は「なんてデリカシーのない！」と怒っていたが、何時間もして考えると頭が冷えた。

俺は…なんてことを言ってしまったんだろう。

よく考えればそこまでキレなくても良かった話だったのに。
謝ってきてたのに「嫌いだ」なんて。

俺はそれで後悔した。
明日…明日病室に行き、謝ろう。
カノにも帰ってきたら謝らなきゃ。

そう思い、フラッと部屋を出ると電話がかかって来た。

出ると焦り声なのか涙声なのか、そんなようなカノの声が聞こえた。

『あっ、キド？！さっきはごめんっ!!!それとキドに嫌われたショックかわかんないんだけど…Aくんが倒れちゃって！』

俺は「えっ、う、嘘だろ？」といった。
だが、やはり本当の事みたいだった。

『今、処置中なんだけど...早くキドも来た方が…』

言われなくても分かっていた。
俺は全力で走り、心の中で謝った。

Aごめん！お願いだから生きててくれ！

そしてやっとの思いで病院についた。
Aの部屋の前でカノとセトが待っていた。
泣いたのか目の周りが赤くなっていた。

俺はカノに状態を聞いた。

「それが…キドが出て行ったあと急に苦しみ出して倒れて…その間もずっと『キドごめん』って謝ってるし…状態は…なんとも言えないって」

そういうとカノは欺きもせずポロポロないていた。

幸せな日々…14→←幸せな日々…12

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す