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…単純に、何かやり取りしてるんだろうな、とは察するけど。
どんなこと話してるんだろう、と興味本位で気になる部分はあった。
照が楽しそうならそれでいい、私もじんわりあたたかい気持ちにすらなる。
だけど、扉が閉まって2人きり、この狭い空間の中で…
ただほんの少し、魔が差したのだ。
ブーッ、とまた響く小さな音。
それはちょっとした、悪戯心で。
岩「…」
「……ふ、笑」
岩「…ん？」
手の中で振動したスマホを見つめて若干の微笑みを浮かべる照に、私が笑いを漏らせば、不思議そうにちらりと視線だけを寄越すから。
「いや、……彼女？」
岩「、え？」
その瞬間、咄嗟に顔を上げて私を見る照。
岩「今何つった？」
「…それ、彼女から？って」
岩「…はぁ？ちょっと待って、」
「んふ、…うん？」
さっきまでのふんわりとした甘い微笑みは何処へ、スマホを雑に仕舞ったら、私の方へ一気に近付く。
岩「…なに？彼女って」
「いや、彼女は彼女でしょ、笑」
岩「何言ってんの？まじで」
「何で怒るの、」
岩「ねぇ、…ほんとに。」
ガンッ、と強めに掴んだ手すり。
私の腰のすぐ隣。
角っこに追いやられるように、ぐっ…と距離が縮まる。
睨みつけるように余裕のない顔が近付いても、
私は真っ直ぐに受けて立つ。
「どうしたの」
岩「どうしたのじゃない。あ〜…もうA、…お前まじで……」
「…」
一瞬小さな苛立ちが見えたと思ったら、すぐに諦めの溜息に変わって、沈んでいく。
そのまま、私の身体に体重を預けるように。
「…ひー？」
岩「………A、」
そっと腕を回され、肩に頭をうずめられる。
後ろから回ってきた指先が耳たぶに触れた。
今日は、何のピアスも付けてない。
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黒葡萄(プロフ) - にゃんころがりさん» いつもありがとうございます！お仕事お疲れ様です…！ちょっとでも癒しになってくれたら私も嬉しいです(´˘`)♡ 良いお年をお迎えくださいませ〜！ (2022年12月30日 17時) (
レス) id: 9de473efb1 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんころがり(プロフ) - 更新ありがとうございます(^^)仕事の休憩中に更新通知が来て癒やされたくて飛びついて読ませてもらいました！さくまさんとのお話で癒やしパワー倍増でした！ありがとうございます。良いお年をお迎えください(*^^*) (2022年12月30日 16時) (レス) @page36 id: 2f2c4b7be0 (このIDを非表示/違反報告)
黒葡萄(プロフ) - にゃんころがりさん» ありがとうございます！そんな！その一度がとっても嬉しいです！コメントもありがとうございます*ˊᵕˋ* (2022年12月17日 16時) (レス) id: 9de473efb1 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんころがり(プロフ) - 更新ありがとうございます(*^^*)どうして♡や投票は一度しか送れないのか…と悲しくなっちゃう位毎回楽しませてもらってますー！ (2022年12月16日 23時) (レス) @page21 id: 2f2c4b7be0 (このIDを非表示/違反報告)
黒葡萄(プロフ) - にゃんころがりさん» ありがとうございます！(^^) 嬉しいです〜〜いつも素敵な感想送ってくださるので語彙力ありまくりですよ( ˶'ᵕ'˶)！笑 またこれからも楽しんでもらえたら嬉しいです！ (2022年11月29日 17時) (レス) id: 9de473efb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒葡萄
| 作成日時：2022年11月25日 7時
