人気沸騰中の女優はなーくんの妹でさとちゃん推し?!

★動画23★ ページ29

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『は？』






何言ってんの？

本当に言ってるの？

これは夢？

私からかわれてる？








『いやいやいや！』



さ「だめ？」



『ダメとかじゃなくて！だってさとみくん、私のこと好きじゃないでしょ？好きじゃないのに付き合うなんて出来ないよ』








さとみくんは繋いでいない方の手で口元を押さえていた。







さ「あ〜まじかぁ…伝えて無かったけど俺、Aちゃんの事好きだよ。恋愛的な意味で」



『ま…まじか、でも私…恋とか分からない』



さ「別にいいよ。俺が教えるから」



『えっ…どういうこと？』



さ「映画が終わるまで俺と付き合ってみてよ。それまでに俺はAちゃんを惚れさせるし、恋愛がどんなものか教える。もし…映画が終わるまでにAちゃんを惚れさせられなかったら…君を諦めるよ」



『そんな…』



さ「俺にチャンスを頂戴？」





さとみくんの手が微かに震えている気がする。
人に好意を伝えてるんだもの、緊張もするよね。





『こんな私でよければ…お願いします』



さ「こちらこそよろしく」








彼は幸せそうな顔をして笑う。

私はそんな彼の笑顔を見て心がほっこりする。

実は気付いていないだけで、もう彼に惹かれているのかもしれない。









『初彼氏が推しとか…一生分の運使い果たした気がする』



さ「wwwそんなに？」



『さとみくんはモテるからそんな事言えるんだよ！』



さ「言うて俺、あんまり恋愛経験ないけどね」



『うわぁ…モテ男は言うことが違いますね』



さ「嫉妬？w大丈夫だよ、Aにしか興味ないから」



『っ！今、名前…』



さ「彼氏なんだから呼び捨てでもいいでしょ。名前呼びはいや？」



『別に嫌ではないけど…』



さ「Aもさ、呼び捨てにしてよ」



『む…むり！恥ずかしい!!』



さ「呼んでくれないの？」



『…っ！あのさぁ〜!!』








またうるうるな目で私も見てくる。

イケメンは何をしても様になるし、さとみくんは分かってやってるからタチが悪い!!








『っ〜、さ…さとみ』



さ「え？聞こえないよ？w」



『意地悪!!もう絶対言わない！』



さ「ちょ、それは!!」



『ふん！』



さ「ごめんて〜！どうしたら機嫌戻る？」



『……』



さ「ごめんなさい」



『家まで手を繋いで送ってよ…それで許してあげる』



さ「!!」



『さとみ、早くしてよ』



さ「ふはっw仰せのままに、我が愛しの姫」




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