きらってる?いいえ、これも一種の愛情表現です。【黒バス】

愛情表現１、 ページ3

「お、おはよう!」


「……あぁ」


(やっぱり今日も冷たい、か)


小さいころから家が隣な幼なじみ、高尾和成


つい３年前までは「A−!」って嬉しそうに寄って来てくれたのに今何か「あぁ」だからね!?


話しかけても無視されることが多いし


それにこの前なんか誕生日にプレゼントしたタオルがゴミ箱に入ってたらしい


おばさんから聞いたから間違いない


(私、何かしたかなぁ)と自分の過去を思い出してみる


和成が冷たくなったのは……、小学校の卒業式に私が告白されて以来だ


告白された男の子は同じ中学と聞いていたが転校し、返事をする前にいなくなった


まぁ断るつもりだったけど。





家を出てから五分


私の家が見えなくなってから和成はゆっくり口を開いて何かを呟いた


「え?」


私は聞こえていたけれどあえて聞き返した


和成が遠慮して言わないと思ったから


だけど予想は大外れ


「俺が毎朝一緒にいってやってるんだから感謝しろよって言ってんだよ」


やっぱりね。呟いてたことと同じことを言った


なんでこんなことになったんだか


一応怖くなったので「ありがとう」と最後らへんが小さくなったが言っておいた


「おはよー!」


「おはよう○○ちゃん!」


(あ、学校)


「じゃあな」


「あっ」


和成はそれだけ言うと照栄中の方へ行った


なんでいつも文句言ってるのに送ってくれるんだろう


それは私の毎朝の悩み


(ん?何か忘れてるような……)


頭の中で引っかかっているものを解明しようと考えていると思いだした


「朝練!」


そう、私は何故かバスケ部のマネージャー


桃井さんに連れてこられて、で入ったから理由は分かんないんだよね。ていうか無理やりだったし


(早く行かないと赤司君に怒られる!)


私は青ざめる顔を左手で押さえながら、第一体育館へ向かった

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