嘘つきマネさん【HQ】

友情 ページ12

シャカシャカ

現在進行形でドリンクを振って居る、
ちなみに、雪絵先輩と
もっと細かく言えば...

「...」

雪「...」

無言でだ。

どうしよう何話せばいいの
この時間一番苦しいんだけど
もう呼吸さえもままならないんだけど
ていうか、雪絵先輩、私には
なかなか話しかけてくれないよね

なんでだろう

...まぁ、
理由は面白くない、とかそんなんだろうけど

「あ、あはは...」

理由もなしに笑ってしまう

「暑いですよねー...今年は特に...」

どんどん声が小さくなってしまう

雪「そうだねー、
じゃ、できたからばいばい」

「あ、ハイー」

一度も目が合わなかった
舞が私の方に走ってきて
耳元でこそこそ言ってきた

舞「なんか雪絵先輩態度悪くない！？
なんならはるにだけ！」

「そ、そうかなー？あはは...」

私は舞の事を表面上の友達と思っている。
いつ切り捨てても良いし、
切り捨てられても良い
別に、一緒にいなくても良いんだ。

そして、舞は私の事を
こう思っていると思う。
表面上の友達、そして
自分がいじめられた時とかの
保険
私を道具としか思ってないのだ。

『はるならいじめられても
声をかけてくれるって』
何故なら私の唯一の友達だから

でも、

ぜってぇこんな奴に声なんてかけてやんねぇ

私は自主的には声を掛けにはいかないタイプだ
ましてや、私の事を
保険と思って奴に声なんて
かける必要あるか？

ない

ガララッと体育館の扉を開ける
ラッキーだな...
恋樹ちゃんが今日は他校の仕事で、
伊達工をするらしい
どうやら、私とペアだと
仕事を押し付けられると思ったらしく
舞とペアになった。

まぁ...舞は伊達工のみんなに
色々言っておいたみたいだから
大丈夫だろう。

舞なら、信憑性高いし、
顔広いから私が疑われる事はないだろう。

舞は、すぐに色々喋るけど
こういう時、仲間につけといてよかったな
と思う

...あ...


私も、

私も...

保険、道具としか思ってないな...

舞もどうせ、私が裏切られたら
声、掛けてくれないんだろうな

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