○智 ページ9
・
先「よし、じゃあ次は潤くん呼んできて？」
智「潤ですか？」
先「多分、あの子今熱あるでしょ？
風邪じゃないと思うけど一応みようかな」
気づかなかった…。
きっと、さっきまでの俺には気付く余裕もなかった。
智「すぐ連れてきます」
そう言ってドアを開ける。
約束通りドアの前のソファで二人は待っててくれて。
ぐったりと翔にもたれながら潤がふにゃっと笑う。
潤「あ、智にぃ…怖い気持ち、話せた…？」
自分の体調不良隠してまで、俺のこと心配して…。
潤の優しさに涙が出そうだよ。
智「うん。話せたよ、ありがとうね」
そっと潤の頭に触れるとポカポカしてて。
俺がいつも通りになっていることに、
翔は俺の表情をみて分かったのだろう。
安心したように微笑んでくれて。
翔「朝は微熱だったんだけど、安心したのかな。
待ってる間にぐんぐん熱上がってきてて…」
潤「智にぃ、良い顔してる…よかった…」
智「ありがとうね…潤。
先生がお熱みてくれるって。行こう？」
潤「えっ…や、いい…」
嫌がる潤を先生のところへ連れて行って、
診察してもらう。
先「うん、やっぱり風邪じゃないね。
まだ手先冷たいから上がるかな…。
熱高すぎたら解熱剤飲ましてあげて？」
風邪じゃないってことはストレスからの熱か…。
翔「はい、わかりました」
先「智くんは、まだ悪夢続くようなら
もう1回来て？そしたら薬出すから…ね？」
智「はい、ありがとうございます」
先生にお礼を言って車に乗って家へ。
家に着く頃には潤は寝てしまっていて。
翔が抱っこして家の中の布団まで運んでくれる。
潤「んっ…」
智「あっちーな…」
翔「潤、智にぃの為にって頑張ってたから…」
智「ほんと…優しすぎるよ」
お父さんに似た人を見て、
悪夢を見て…追い詰められて。
そんな俺を支えるのは辛かったと思う。
智「ごめんねぇ…」
そっと潤の頭を撫でる。
潤「んっ、さと、にぃ…？」
智「起きた？」
翔「俺、飲み物持ってくるね？」
潤「…智に、だい、じょーぶ…？」
智「ん…？」
高い熱でぼーっとした瞳の潤。
それでも、俺を心配してくれてるのが伝わる…。
智「俺はもう大丈夫。
だから、潤はゆっくりしてて？ね？」
潤「よかっ、た…」
ほっとしたように微笑む潤。
俺のせいで潤に負担かけてしまった。
俺が潤にたくさん甘えた分、
潤もたくさん甘えていいからね？
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みゅうな(プロフ) - ちぷさん» お読みいただきありがとうございます。そうですね…たくさんあるお話の中の彼らと一緒に現実で揃う日を一緒に楽しみに待ちましょう。ゆっくり楽しみながら更新致しますので、楽しんでいただければ幸いです！ (2021年5月19日 23時) (
レス) id: 984ee72405 (このIDを非表示/違反報告)
みゅうな(プロフ) - RedButterflyさん» お読みいただきありがとうございます。楽しんでいただければ幸いです。 (2021年5月19日 23時) (レス) id: 984ee72405 (このIDを非表示/違反報告)
ちぷ(プロフ) - こんにちは！更新ありがとうございます。大好きのお話なので嬉しいです。彼ら揃ったところを見られないのは寂しくて仕方ないけどそれでも好きな気持ちは変わらなくてずっと占ツクでお話を探してしまっています。ゆっくりでも更新してもらえたら嬉しいです！ (2021年5月12日 10時) (レス) id: 5d7000c446 (このIDを非表示/違反報告)
RedButterfly(プロフ) - 更新ありがとうございます。楽しみにしています。 (2021年5月11日 19時) (レス) id: 51dc9e08cd (このIDを非表示/違反報告)
みゅうな(プロフ) - ぴさん» ぴ様 お読みいただきありがとうございます。ゆっくり更新になってしまいますが、楽しんでいただけたら幸いです。 (2021年5月10日 22時) (レス) id: 3992cf7183 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みゅうな
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時：2021年5月10日 15時
