トナカイ天使の小さいツノ４+*sho×jun*+ (ページ3)

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シュンside

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――真夜中。雅紀もぐっすり眠っている。

俺は静かに家を出てトナカイとサンタの住む世界へ。

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――雅紀には内緒だが、一度覗いたことがある。

雅紀が毎日出かけるからどこに行ってるのかと思って。

だからサンタとトナカイの家は分かっている。

・・・こんなこと雅紀に言ったら過保護って笑われそうだな(笑)

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「お、寝てる・・」

サンタに抱きしめられながら眠るトナカイ。

雅紀に「好きか？」と聞いたらそれは違うと言っていた。

だから、恋愛感情はないのだろう。

「ん～、だったら・・」

そっとトナカイの頭に手を当てて考える。

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一番甘えられる存在を、無くしちゃえばいいんだ。

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潤「・・んっ・・」

「おっ・・」

――この子、記憶いじられてるの分かるのか？

時々、そういう稀なタイプもいる。

でもまぁ、記憶をいじられたことは覚えてはいないだろう。

「ごめんねぇ～、ちょっと君の記憶いじらせてね・・」

潤「ぅ・・っ」

「すぐ終わるよ・・大丈夫」

潤「んっ・・」

「よし、おしまい」

目をギュっとさせて唸っていたけど、

終わりと共にまたすぅーっと眠りに落ちた。

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翔side

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潤「ぐずっ・・ふぇ・・」

翔「ん・・？」

潤の泣き声が聞こえて、意識が浮上する。

翔「潤・・？どうした？」

潤「っ・・！！」

ベッドから降りて床に座り込んで泣いてる潤。

時間を確認すると朝の５時半で。

翔「目覚めちゃった？」

俺が近づこうとすると・・・。

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潤「っ！！だ、れ・・？」

翔「え・・？」

潤「かずは・・？かず、かず・・！」

翔「ちょっと、潤？どうした？」

焦って手を伸ばすとビクッ！とする潤。

大きな瞳からはポロポロ涙が流れて体が震えてて。

潤「こわ、い・・っやだぁ、かず！さとし、くん！まさき、くん・・！」

翔「じゅん！潤、俺だよ。分からないの？」

潤「や、だっ・・やっ・・っ」

イヤイヤと首を振りながら呼吸が浅くなる潤。

まずい、過呼吸気味になってきてる。

どうすれば・・。何で、俺が分からない・・？

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その時、ふわっと風が起きて。

雅紀「なに、どうしたの！？」

焦った顔で雅紀が立ってて。

潤「あっ・・まさき、くん・・！」

雅紀「なに、どうしたの？」

戸惑いつつも、抱き着く潤を宥める雅紀。

雅紀「翔ちゃん！潤君、どうしたの？」

・・そんなん、俺が一番聞きてぇよ・・。

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