トナカイ天使の小さいツノ４+*sho×jun*+ (ページ14)

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雅紀side

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「ごめん、雅紀。本当にごめん！！」

そう謝ったシュンにぃ。

俺は何で謝ってるか分からずただシュンにぃを見つめてて。

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「――ごめん。本当にごめん。

雅紀がさ、クリスマス嫌いなのに準備手伝わされてるって聞いてさ。

俺、可哀想に思って。お前優しいから断れないんだろうなって。

でもトナカイが優しくて可愛くて楽しいって言ってたから。

だからせめて、そのトナカイに甘えてもらえたら、

雅紀、喜ぶかなって思って・・。

でも雅紀が喜んでないなら意味がない。

むしろ苦しませてたなんて・・俺がバカだった。

黙って勝手な事してごめん」

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雅紀「・・よ・・」

「え・・？」

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雅紀「よかったぁぁ～・・！」

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俺は、もうその思いしかなくて。

“これで潤君の記憶が戻る！！“それしか頭になくて。

雅紀「じゃあシュンにぃ！すぐ記憶返しに行こう！

あ～よかったぁ！ほんとよかった！」

「まて！雅紀・・俺、お前達を苦しめたんだぞ？怒っていいんだよ？」

雅紀「え、なんで？シュンにぃ俺のためにしてくれたんでしょ？

だから俺は怒る必要ないよ！あ！でも潤君達には謝ってね？」

「・・まったく、お前は。どこまで優しいんだよ・・」

雅紀「行こ！！えーと、まずは翔ちゃんとこに行こ！！」

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翔side

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雅紀「――翔ちゃん！！潤君の記憶、戻るよ！！」

翔「え・・？」

雅紀の言葉を理解する前に、またふわっと風が吹いて。

「初めまして。雅紀の兄のシュンです」

翔「はじめ、まして・・？」

俺が呆気にとられてる間に、雅紀の兄が説明し始める。

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「・・本当に、迷惑かけてすみませんでした」

雅紀「俺の兄がごめんなさい！！」

話し終えた最後にそう言って雅紀と兄は頭を下げていて。

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なんだ、なんだ、そっか。

そういうことだったのか。

翔「・・よかった・・ほんと、よかった・・」

もう、俺は安堵しかなくて。

――潤の記憶が戻る。潤が帰ってくる。

「あの・・何とでも怒ってください」

翔「え、いや、怒りませんよ・・。

潤の記憶が返ってくるなら、それだけで良いです」

「・・・」

そもそも、今の俺に怒る気力なんて残ってない。

“潤に会いたい”。ただ、それだけだ。

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雅紀「行こう、潤君のとこへ！！」

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――潤、帰っておいで。俺のところへ。

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