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――潤君が話し出した。
夢で俺が離れていく夢ばっかり見て、不安だったこと。
そんな時に、俺が女の子と買い物する姿を見ちゃったこと。
不安たまらなくて、苦しくなって倒れたこと。
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――不安げに話す潤君は、俺が不安だった時と同じだ。
俺はようやく、自分が年下って不安と焦りから抜け出しつつある。
だから翔さんにもお礼が言えた。
今月の潤君の誕生日も、学生らしくプレゼントを考える事が出来た。
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でも、潤君はきっと、自分が年上って不安から抜け出せてない。
むしろ俺が学生で自由がある分、不安も大きいんだと思う。
――そして、年上だから心配掛けないようにしたいと思ってしまう。
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――なんだ、似た者同士じゃん。俺たち。
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和「・・ばかだなー潤くんは」
潤「・・ん、分かってる」
和「でも、俺がどれだけばかか知ってる？」
潤「え・・？」
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和「――さっき、連絡入る前ね、潤くん不足だったから、
潤君の枕抱きしめて匂い嗅いでた。それに最近潤君みたいに独り言が多いの。
あとは、潤くんと出会う前の生活してた自分が思い出せない」
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潤「・・かず、俺ばかじゃん・・」
和「ふふ、そうだね、それだ。俺は潤君に対してばかなんだ」
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和「――大好きだよ、潤君」
キュッて、潤君の体が硬くなる。
そんな些細なこともすごく愛しいと思える。
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――不安に思うのが悪いことだと思わない。
どうしても、不安が付きまとうのが俺たちの関係だもん。
それでも一緒にいたいから。それがすごく幸せだから。
・
和「・・夢、気づいてあげられなくてごめん」
潤「んーん、言わなくて、ごめん・・」
潤君が泣き止んで、落ち着いたころ面会時間も終わりで。
ベッドから離れようとした時、キュッて潤君が服の裾を掴む。
潤「・・！ごめ・・！」
無意識だったみたいで、急いで手を離す。
でもその顔は不安でいっぱいの笑顔で。
――ダメだなぁ、俺。
俺が翔さんにヤキモチ妬いて、結局潤君不安にさせた時に、
もう二度とこの顔はさせないと決めたのに。
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和「――大丈夫、明日も来る。それで一緒に帰ろう？」
その言葉に何度もコクコクと頷く潤君
・
――俺の頼りない腕でも、安心するならいくらでも抱きしめるよ。
最後にギュってして、病室を後にした。
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しょうちゃん(プロフ) - 続きが読みたいです！ (2020年5月19日 23時) (
レス) id: d034f78533 (このIDを非表示/違反報告)
梶 - おもしろかったです！たまに涙が出てくるようなシーンがあって話に夢中でした｡ありがとうございます♪ (2018年5月3日 12時) (レス) id: 11356a9e94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みゅうな
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時：2017年8月18日 1時
