37話 ページ44
清「Aくん……その子…誰…?」
「え?」
蛍「?」
妖怪退治当日。
Aの足に見知らぬ男の子が抱きついていた。
その隣では骨喰がイカ焼きを頬張っている。
「あぁこの子ね。隣家の子、どうしても着いて行きたいって言うからね。」
蛍「来蛍です。」
清「そうなのかい、では出発としよか!」
そう言い、清継は駅へと向かった。
電車に乗る。
蛍「凄いね、走る鉄だ」
Aの隣で蛍はもの珍しそうに列車内を見る。
骨喰は駅弁を食べている。
リ「五条さん」
「おやリクオ君」
リ「隣いいかな?」
「いいけども…人数が…」
蛍「僕主の膝の上に座りたい」
Aは五分程鼻血を出し続けた。
〜五分経過〜
「ふー、やっぱり蛍の可愛いさは狂気だな」
蛍「わー凄い血の量」
骨喰は駅弁二個目突入である。
リ「はは…」
雪「……」
「それで、何か話があるのかな?」
リ「うん、お礼が言いたくて…」
「……」
Aはしばらくポカンとした後、笑いだした。
「あはははははっ!可笑しな事を言うね!助けて貰ったのはこっちなのに」
リ「でも…」
「お礼はこっちが言いたい。あのままでは私は殺されていた。」
リ「え……誰に……?」
「私の雇い主、政府だよ」
リクオの顔が深刻になる。
骨喰も手を止める。
「私達審神者は言わば期間限定の使い捨ての駒だ。
私はこの千里眼で審神者とされた。
この目が使い物にならなくなると、私達は殺される。」
リ「何故……」
「勿論、残しておくと面倒だからさ。
人間は、時に神よりもおそろしい存在となり得る。
そうなる前に、殺す。」
蛍「……」
「だから」
Aは蛍丸を抱きしめ優しく撫でる。
「だから私は、終わりが来るまでこの子達との時間を一刻、一刻大切に、噛み締めて生きる。
幸せは続かないのだから。」
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紅羽(プロフ) - 森田菜々子さん» 申し訳ありません。私は余り鋼の錬金術士に詳しく無く、口調や設定などで色々と不快にさせてしまう可能性がありますので、できません。ですが、私の知っているものであれば頑張ります。本当にすみません。 (2018年9月2日 21時) (レス) id: 63296c47b9 (このIDを非表示/違反報告)
森田菜々子 - お願いあるんだけどいいですかな?ぬらりひょんの孫のキャラ×メイ・チャンの恋愛短編集を作って貰いますかな?メイ・チャンはぬら組で長男のグリードと次男のエンヴィーの妹を設定で (2018年9月2日 21時) (レス) id: e772f145ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅羽 | 作成日時:2018年4月7日 23時