Assortment of sweets (ページ5)

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うまくいかない Lily_02 ページ5

あの後、濱家さんはイヤイヤ言いながらも私たちをご飯に連れてってくれた。
お酒も入っているからか濱家さんもご機嫌になようで普段しない話を振られる。

「そういえばAは好きなやつとかおらんの？」

ニヤつきながら聞いてくる濱家さんに

「いや、いませんよ、笑」

「ほんまかー？俺にはそうは見えんねんけどなー」

そう言ってクイっとお酒を飲む濱家さんと
なんともいえない顔で私を見つめるリリーさん。

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「なんでやねん、芸人なんやから女遊びぐらいさせてや、笑」

「芸人だから浮気しても許されるってわけ？」

「するならわからないようにやってよ」

「はいはい、わかりましたよー」

「ごめん」

「....相手が妊娠したから私はポイッてこと？」

「悪いとは思ってる」

「私が何回目をつむってきたと思ってるの？」

「__最低」

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『おーい、Aー』

「え」

『なにボーッとしとんねん、もう酔っ払ったん？笑』

なんでこんな時に昔のクソ男を思い出したんだろうか。

どうせ男なんて、そんなもんだ。
そう言い聞かせてずっと閉じ込めていた記憶。

そう、だからこの目の前にいる女ったらしさんにときめくなんて絶対にない。

出待ちしているファンの女の子たちに優しく接している姿を見ても

同期や後輩の女芸人にモテモテな姿を見ても

気だるそうにスマホをいじっている姿を見ても

くだらない芸人同士の話にケタケタ笑っている姿を見ても

ときめくことなんて絶対にないんだ__。