Assortment of sweets (ページ4)

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うまくいかない Lily_01 ページ4

『うん、ありがとう。ほなまた』

『ええよ、好きなだけ食べや、笑』

『会うんやったらえっちするけどいい？』

自分では自覚はなかったけどどうやら俺はモテるらしい。
確かに自分から告白しても断られたことはあまりないし、DMやらメッセージやらが
色んな女性からくることもある。

でも君だけは

うまくいかないんだ___。

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「なんでいるんですかリリーさん」

『うーん？待っとった。Aを』

なぜか私の楽屋のソファーでくつろいで
スマホをいじりながらこっちを見ずに答える先輩のリリーさん。

「別に彼女でもなんでもないんだから待たなくてもいいじゃないですか」

『俺が待ちたかったから待ってただけやけど...あかん？』

私が立って答えているからかソファーに座っているリリーさんが自然と上目遣いになる。

「....勝手にしてください」

そんな攻撃効かんぞと言わんばかりに半ば呆れながら私は楽屋を出る。

『ちょっ、まちーやー』

そんな自分の後を追いかけてくるリリーさん。

『今日こそ一緒にご飯行ってもらうからな』

「なんでリリーさんと行かなきゃいけないですか」

『これは "先輩命令" やから』

「...そんなん断れませんやん」

テレビ局の廊下を二人で歩きながらそんな言い合いをしていると見慣れた大きな背中を発見する。

「あっ！」

その背中めがけて軽く体当たりする。

「うわあっ！....ってなんやねん、Aか」

「濱家さん！お疲れ様です！」

『ちょ急に走んなや...！って、おつかれさまっす。』

「リリーもおるやん、笑」

文句を言いながらも
声をかけたことに嬉しそうな顔で反応してくれる。

「お前らも売れたなー笑テレビ局で見かけるようになるなんて.....」

「もう保護者発動しないでくださいよー濱家さん、笑」

私が若手の時からお世話になっている濱家さん。
その時から面白かった先輩だけど今も変わらず面白くてかっこよくて優しい先輩。

『....全然俺には懐いてくれないのに』

「リリーはふてくされんなや、笑」

「濱家さんはリリーさんみたいに強引じゃありませんから」

睨み合っている私とリリーさんの様子をみながらニヤニヤしている濱家さん。

(いつになったらくっつくねん、こいつら笑)