第1話 ページ3
太宰「……そういえば君。」
今日は幹部である太宰治とあっていた。
冬華「はい? 」
今日は太宰さんに喫茶店に呼び出しを食らっていた。
なんにもしてないよね。私?
太宰「織田作の妹さん、なんだよね?」
あ、やはりこいつは兄の友人か。
冬華「あら、よくご存知で。」
太宰「……そりゃあよく知ってるよ。彼の友人だからね。」
店員「コーヒーお持ちしました。」
兄と友達……か。
冬華「どうせ彼は私のことを見ていない。お金の支援だけ。任務を理由に私と会ってくれない。最低よ!」
……少し言いすぎた。
なんでいつも放置するのだろう。
太宰「確かに。君が妹である事は聞いてはいるが……。」
冬華「……いいわねえ、信用されてるみたいで。羨ましいわ。」
太宰「羨ましい?なぜ。兄妹だろう?」
冬華「……なに、織田作の妹さんって。頭おかしいでしょ。」
太宰「……冬華ちゃん、また遊びにおいで。また珈琲奢るよ。」
冬華「あら、感謝するわ。」
そんなこと言って兄を含め色々な人に奢らせてるんだけど。
って少し最低なことをしているんだけれどね。
太宰「そうだ、これ君にあげる。」
冬華「?」
この袋……なんだろう。
ずっしりと重い。
きっと拳銃だろう。
この前までは兄に銃の扱いを習っていた。
太宰「君、マフィアに入ろうよ。そしたら織田作とも話せると思うけど。……首領には私から言っておく。」
冬華「……ほう、それはなかなか良いですね。」
太宰「興味を持ってくれたかな?」
冬華「勿論。」
その方がお互いに楽だろう。
まあ…職場が同じだというのは少し気がひけるが。
翌週からマフィアの一員として働くようになった。
と言っても私はどうせ事務方なんだろうけれど。
太宰「うん、これから楽しくなりそう。……織田作は反対しそうだけど。」
冬華「彼奴が反対なんて……少し笑えますね。」
そう言っては見たのだけれど。
きっと妹である私のことを思ってのことだろうな。
太宰「あ、そろそろ織田作が来る時間だ!」
嬉しそうに私の顔をマジマジと見つめたのと同時に店の扉が開いた。
織田「太宰、悪い……な。」
私が太宰さんと一緒にいたのがそんなに珍しかったのか、突っ立ったまま動けていない。
いや、さっさとこっち来いよ。
冬華「あら?お兄ちゃんも太宰さんとお会いになるのね。……私とも会わずに。」
織田「それは_____。」
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作者名:黄泉 | 作成日時:2018年7月21日 20時