第2話 ページ4
冬華「私が真面目っ子ちゃんを演じてたから?放っておくんだ。関心したよ、お兄ちゃん。」
織田「…それ、は。」
冬華「本当不愉快。私はもう帰る、太宰さんまた珈琲奢ってね。」
太宰「わかってるよ、“それ”大事にしなよ。」
冬華「わかってますって!」
ーー
ーーー
織田「そっか……あの子も大変なんだな。…知らなかった。」
本当に何も知らない。
ずっとあの子は1人でもなんでもしていた。
一緒に暮らしていた頃は学校で忙しいのに夕食なども作っていた。
勿論洗濯も完璧にこなしていた。
だからこそ、妹に甘えていたのかもしれない。
太宰「あの子、立派だよね。」
織田「……そうだな。」
太宰「織田作、もしかしたらあの子…織田作より強くて立派なマフィアになりそうだね。」
織田「え?」
太宰「それに、織田作……あのこと言ったの。」
織田「……ああ…まだ言ってないな。」
太宰「早く言った方がいいと思うんだけどなあ。」
織田「……そう、 だな。」
太宰「どうするの……あの抗争の孤児の話。」
織田「冬華がまだ12歳の頃だったような。」
太宰「そうか……。」
織田「今度……冬華の部屋にでも行くか。」
太宰「それもそうだね!」
結果、妹である冬華の部屋に行くことになったのだが……。
どうせ反抗中だからな。
ー喫茶店近く。
マユ「うーん。この街はいいね。人がたくさんだ。」
綺麗な黒髪の少女が興奮したようにつぶやく。
左右に居た子は少しめんどくさそうにして居た。
彼女たちはポートマフィアたちとは違う『力』をもった少女の1人。
黒髪の少女はこの街でも有名な少女だった。
でも裏社会からすればただの少女に過ぎない。
2人も同じく力を持っている。
真緒「うお、横浜ってこんなに広いんだよなー。」
小華「今更何を言ってるの。真緒ちゃん。」
真緒「いやーな、たくさんの人を見てると都会に住んでるなーって感じがして!」
小華「バカだね。」
マユ「馬鹿ね。」
ただ、マフィアの人たちは巡り合わないと思ってた。
小華「あれが噂の…ふふっ…いつかお話ししたいわ。」
マユ「そうね、先ずは……買い物を楽しむか。」
小華「そうだね。」
ーー
織田「確かにあの子は真面目だ。学校の先生も褒めてる。勉強ができると」
太宰「ん、普通は親が行くんじゃないの?面談って。」
織田「ああ、俺が行きたいと言ったからな。少しは妹のことをみてみたかった。」
太宰「あの子はこれから強くなるよ。」
8人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:黄泉 | 作成日時:2018年7月21日 20時